

ペットロスを理解し、癒すための言葉。
「他にまだ飼っているペットがいたとしても、失くしたペットへの悲しみが簡単に癒えるわけではない」
ペットを亡くした悲しみは、固有の我が子への悲しみなので、たとえ他にペットがまだいるとしても、ペットロスの悲しみは同じようにやってきます。
ペットを飼っている人の中には、複数のペットを飼っている方も多くいらっしゃいます。
猫を数匹。犬を数匹。また犬と猫など。
ペットを数匹飼っていても飼い主さんにとっては、それぞれが可愛いのです。
それぞれ違った名前と個性を持った大切な存在です。
それは人間の親子関係と同じです。
人間の場合でも、子供が数人いてもそれぞれを愛しています。
息子は息子。娘は娘。兄は兄。弟は弟。姉は姉。妹は妹。
それぞれを個別の我が子として愛情を注いで育てていきます。
それとペットも同じです。
ペットが数匹いて、そのうちの一匹が天国へ旅立ったとして、まだ他のペットがいるからといって、亡くなった子(ペット)のことを直ぐに忘れたりはしません。
それでも他にペットがいる場合は、慰めにはなるでしょう。
だからこそ、ここに落とし穴があります。
心の中で、残されたペットの面倒を見なくてはと気丈に振舞っても、我が子を失った辛さは辛さとしてやってきます。
周りの人は、他にもペットがいるのだから、飼い主さんは大丈夫だろう。
悲しみも紛らわされるだろう。
そう考えて、ペット一匹だけの飼い主さんがペットを失ったときよりも、ペットロスを軽く見てしまうことがあります。
たとえ他にまだ飼っているペットがいたとしても、亡くなった子は世界でたった一匹のかけがえのない存在だったのです。
ですから、他にまだ飼っているペットがいるからと安心してはいけないのです。
他にもペットがいるということは、関係ないのです。
人間の我が子でもそうでしょう。
我が子の誰かを失ったとして、他にもまだ子供がいるから、それでいいと考える人はいないはずです。
一人でも我が子を亡くしたら、胸を引き裂かれる痛みが襲います。
それはペットだって同じです。
他にまだペットがいようがいまいが、我が子を失った悲しみは同じです。
残された兄弟(ペット)だって、いままで一緒に暮らしてきた兄弟がいなくなって寂しい思いをしているはずです。
そんな様子をみたら、飼い主さんはさらに悲しくなります。
だからこそ、他にもペットがいるから、ペットロスの傷みは軽いだろうと思うことは間違いなのです。
1匹でも愛するペットを亡くすということは、他にまだペットがいようがいまいが関係なくペットロスになるということを知りましょう。
もし、あなたの周りの多頭飼いしていて、ペットを亡くした人がいたら、このことを理解してください。
愛するペットを失った悲しみが癒えますように、祈っています。
失ったペットの姿をした「ハグペット」を作ることで、一緒に暮らした兄弟(ペット)たちが喜ぶかもしれませんよ。
もちろん飼い主さんの心も癒されます。
