
ペットロスで苦しむ家族を支えましょう!
まずは『ペットロスの家族を支えるためにペットロスを知ろう!』をご覧ください。
【ペットロスの克服法】
1.「泣きたいときには泣く」
「悲しい」という感情を誤魔化したり、フタをして隠したりしないで「悲しい」という負の感情を表に出すことです。
我慢して誤魔化して、心の奥底にしまったつもりでいても、負の感情は必ず噴き出してきます。
ですから素直に悲しい感情を吐き出すように泣き続けることが大切です。
2.「ペットロスに理解のある人(体験者など)と話をする」
人は誰かに自分の心に抱えている「悲しみ」や「苦しみ」を聞いてもらうことで(話すことで)気持ちが和らぎます。
誰か話を聞いてくれる人を見つけて恥ずかしがらずに話してみましょう。
ペットロスの人たちが語り合う掲示板などで、お互いに交流するのも良い方法です。
誰かに話すことで孤独感から解放されます。
3.「新しいペットを迎い入れる」
これは多くの方が体験している立直りに効果がある方法です。
ただし、タイミングが大切です。
まずは亡くなったペットへの感情を整理して、時間とともに気持ちが落ち着いたときに考えましょう。
【ペットロスを癒すことにつながる出来事】
ペットロスの悲しみを癒すことにつながった出来事の調査結果では、以下のような報告がされています。
① 「新しいペットを迎い入れる」
② 「同じ経験をした人と悲しみを共有する」
③ 「ペットの遺品を整理する」
④ 「楽しかったときの思い出をつづる(日記等)」
その他「形見を作る」
(パーセンテージの多い順)
などがあります。
調査では、新しいペットを早く受け入れた人は、遅い人に比べて早くペットロスが治まる結果が出ています。
ただし、ペットが亡くなったからすぐに新しいペットを、というのは良くありません。
しっかりと亡くなったペットへの気持ち(感情)を整理した上で、気持ちが落ち着いて新しいペットを迎い入れることができるようになったときに迎い入れるのが良いでしょう。
そのためにペットの遺品を整理したり、思い出を日記にしたり、ペットの写真などをグッズにしたりすることはその手助けになります。
【ペットロスの家族への接し方】
〈ペットを飼う経験をした人〉
ペットを一度でも飼って可愛がる経験をした人なら、ペットロスの方の気持ちを理解することは容易だと思います。
そうした人は自分の経験を思い出し、自分のことのように考えて、ペットロスに悲しむ家族に寄り添ってあげれば良いでしょう。
そして、万が一飼い主に落ち度があっても責めたりせずに、とにかく話を聞いてあげましょう。
我慢させないで泣いてもらうことが最も重要です。
気持ちに寄り添ってあげることです。
〈ペットを飼う経験をしたことがない人〉
ここで問題なのはペットを自分では一度も飼ったことがない人です。
例え家族がペットを飼っていて同じ家に暮らしていても愛情を感じて接してこなかったひとはペットロスの家族の気持ちを理解できない可能性があります。
ですから自分の視点ではなく、ペットロスで悲しんでいる家族の気持ちを何より大事にしてください。
自分の感覚は捨ててください。
悲しむ家族の顔を見て、言葉を聞いて、その心境を判断してください。
ペットロスで悲しみ苦しむことは、決して大人気ないことでも幼稚なことではありません。
むしろ、深い愛情を持つ人間の証明です。
ペットを飼っている人に共通している特徴は「優しい性格」だということです。
その家族のことを理解してあげてください。
中にはペットに依存して生きているのだから、人間として弱いのだと考える人も一部にはいるようですが、そんなことはありません。
依存するのと愛情をそそぐということは似ているように見えたとしてもまったく別物です。
「似て非なり」です。
〈ペットロスの家族を支えましょう〉
「ペットロス」、それは人間の家族や友人などを失くしたときと同じような「悲しみ」「痛み」と考えていいのです。
ペットは「たかが動物だ」などと考えてはいけません。
ペットに愛情をそそいでいる人は、ほとんどの人が「家族」「自分の分身」「子供同然」と思っているのですから。
飼い主の気持ちとしては、「ペットと過ごしたあのときに時間を巻き戻して欲しい」そう願う気持ちがあるものなのです。
ペットロスからの回復を遅らせるものは「家族などの周りの人の無理解」と「家庭内のコミュニケーション不足」です。
〈ペットロスの家族にしてはいけないこと〉
・すぐに新しいペットを勧めない。
・安易な言葉で慰めない。
・悲しんでいる気持ちを無視して叱責しない。
・亡くなったペットの悪口を言わない。
・ペットロスで落ち込んでいることに低い評価をしない。
・孤立させない。
【まとめ】
・飼い主に万が一落ち度があっても絶対に責めない。
・よき理解者、話し相手になり、悲しんでいる家族の心に寄り添ってあげましょう。
・泣きたいときに泣いていいよと声を掛けましょう。
・一緒にペットの写真や思い出の品を見てみましょう。
・ペットとの思い出の品を作りましょう。
・タイミングを見て新しいペットを迎い入れることを提案(協力)してあげましょう。
【絆の継続行為】
近年「継続する絆」という理論が提唱されています。
この理論は、死別したひとが、故人との愛着を維持し続けることが多く、それが死別への良い適応に不可欠であるというものです。
つまり、亡くなった人を完全に忘れるのではなく、亡くなった人(ペット)への愛情を持ち続けることが残された人に良い影響を与えるというものです。
ですから、ずっと家族として過ごしてきたペットのことを忘れちゃだめなんです。
思い出を大切にして、ペットとの絆をずっと大事にして生きることが、ペットロスから立ち直り、これからを生きる力となるということです。
一言でいうと、
「亡くなったペットとの関係(心の絆)を続けていく」ということがとても大切なのです。
あわせてこちらもご覧ください。
お読みいただきありがとうございました。
