
2020年11月20日
ハッピーのドタバタ騒動記!

2020年10月16日
『ハッピーから学ぶ、初めて子猫を育てる人のためのアドバイス!(3) ~「子猫を“より”楽しませる遊びのテクニック」【後編】~』

《子猫がより楽しむ遊ばせ方のコツ4》
猫遊びキーワード = 『上よりも下からの動き』
よく猫じゃらしを猫の頭の上から振ったりする人がいますが、あまり良いとは言えません。
好奇心旺盛な猫はそれでも遊びますが、猫の本能を刺激するという意味からみれば、「上からの動き」よりも「下からの動き」で誘うべきなのです。
(ただし、小鳥の場合は別)
猫じゃらしは動物の姿をしていません、ですが、動物の毛のようなもので出来ていて、動くので猫は捕らえたくなるのです。
そうすると猫じゃらしでも猫の目線に従って「ネズミがちょろちょろしているように」地面を動いた方が捕食の本能を刺激します。
もし、猫の頭の上で猫じゃらしを使う場合は、小鳥を意識して使うといいです。
そうでない場合は、地面を這うように勢いよく(蛇行しながら)猫じゃらしを猫から逃げるように動かすと、猫はネズミを追っかけるようにして必死に走ってきます。
捕まえようとツメや牙を向けてきます。
(その行動はドタバタしたもので笑えます)
猫は本能的に頭の上から来るものを怖がります。
猫の捕食する地上の生き物は猫の目線より低い位置にいます。
ですから、猫の目線の下で動くほうが“狩りっぽい”のです。
《子猫がより楽しむ遊ばせ方のコツ5》
猫遊びキーワード = 『猫が隠れる場所を用意する』
猫が好む場所は、「高いところ」と「狭いところ」です。
飼い主が猫じゃらしやおもちゃを隠したりするだけでなく、じゃれながら猫が隠れる場所を作ってあげることも猫の遊びには重要です。
猫は狭いところに逃げたり、狭いところから突然ダッシュしてきたりします。
1つか、2つ、隠れる場所を利用することで猫はさらに喜びます。
それと猫の運動は短距離走者のようなもので、長時間持続しません。
ドタバタ走り回ったり、激しく動いたりした後は、必ずブレイク(休憩)します。
「遊ぶ→休む→遊ぶ→休む」ということを繰り返します。
そのときに、隠れる場所があると猫はそこで休憩に入ります。
狭い場所に隠れることで身の安全をはかるのは野生時代の名残です。
また、「隠れる」こと自体が子猫にとっては「面白い」のです。
人間で言えば「秘密基地」を見つけて遊ぶ楽しみでしょうか?
「隠れる場所」は、それ用に作成してもいいし、ちょっとしたことで“すき間”ができれば、子猫はそこに隠れます。
我が家のハッピーは、「壁に立てかけた枕のすき間」「壁とソファーのすき間」「カラーボックスのすき間」などに勝手に入って喜んでいます。
(ハッピーです)
この「隠れる場所」があることは意外に大切です。
猫は狩りをするときに獲物から身を隠してそっと近づいて襲います。
つまり、猫は獲物を捕らえる直前に「身を隠す」のです。
ですから、隠れた場所に入るという事は、次に「獲物、ターゲットオン状態」なのです。
(子猫の場合、単なる楽しみであることも多いです)
隠れた場所から勢いよく飛び出して獲物(猫じゃらしなど)を襲います。
ただ、猫じゃらしをパタパタ振って遊ぶよりもこういう時の方が猫は目の色を変えるので、面白いですよ!
《子猫がより楽しむ遊ばせ方のコツ6》
猫遊びキーワード = 『ときには猫に攻撃をしかける』
疲れたり、飽きたりしてくると、おもちゃに食いつかなくなります。
そんなときは、猫じゃらしなどで猫に攻撃を仕掛けます。
(当然、軽くですよ!)
攻撃したり(刺激する)、逃げたり(おもちゃが)することで猫を刺激するのです。
攻撃されることで、猫は闘争本能に火がつき、ファイトを燃やします!
「やられたらやり返す」それが猫の遊びです。
猫が追っかけるだけ、攻撃するのが猫だけの遊びよりも、猫のほうも攻撃されて反撃するほうが遊びに多様性がでます。
元々、猫の兄弟どうしの遊びではお互いに噛みついたり猫パンチしたりしながらの狩りの練習をします。
それは攻撃したり、攻撃されたりの遊びです。
「くいつきが悪いな~」「乗ってこないな~」と思ったら、猫じゃらしなどのおもちゃで挑発するといいです。
すると猫は闘争本能をかきたてられて、くいついてきます。
我が家では、ハッピーのノリが悪いときは釣り竿式の猫じゃらしで“痛くないよう”に攻撃します。
すると、反撃に転じてきます!
「やったな~!」
「こんにゃろ~。仕返しだ~!」
ってな感じです!
やったことの無い人は試してみてください。
(ただし、顔などに衝撃をあたえないでください)
《子猫がより楽しむ遊ばせ方のコツ7》
猫遊びキーワード = 『人間がさせたいことよりも猫がしたいこと』
猫は疲れると走らなくなったり、ジャンプしなくなります。
そのときは無理をせず、猫に合わせて猫がその場で出来るじゃれ合いで遊ぶことです。
つまり、走ったりジャンプせずに「ダラダラとじゃれあい」の遊びにもって行くことです。
猫との遊びで重要なのは、猫の気分と体力(身体能力)に合わせることです。
決して、人間の都合で遊ばせないことです。
人間が“させたいこと”で遊ぶのではなく、猫の“したいこと”を察して遊ぶことです。
猫は気分屋なので、「このおもちゃで遊ぼう」と人間が思っても、違うものや違う方法に興味を持つことも多いです。
そんなときは猫に合わせて遊ぶことです。
強制的に人間側の都合で、犬のように人間に従わせないことです。
そう言った意味で、「複数のおもちゃ」「複数の遊び場」「複数の遊ぶ方法」があることが大切です。
我が家のハッピーは、父ちゃん(わたし)の手もおもちゃと見なされています。
わたしが手で蛇のようなしぐさをします。
(いわゆる蛇拳です。)
すると、離れた場所にいても飛びついて攻撃してきます。
両手(両足?)で手をガッと掴み、牙で噛みつき、猫パンチを繰り出し、猫キックを「これでもくらえ~」とばかりにやってきます。
こちらも猫の兄弟がするように、手でハッピーに噛みつくようなしぐさや突っつくようのことをします。
すると、ハッピーはさらに興奮して、攻撃を激しくしてきます。
ある意味、猫じゃらしなどよりも興奮しています。
ただし、“あま噛み”とは言え、ときには痛いこともありますのでご注意ください。
こうした遊びで猫が強く噛んだりした場合は、必ず「痛いよ!」などと声を出してください。
「声を出す」ことが「それ以上はダメ」という猫の合図なのです。
声を出すと猫は噛まなくなります。
くれぐれもケガにはご注意を!
《子猫がより楽しむ遊ばせ方のコツ8》
猫遊びキーワード = 『数回に1回くらいは成功体験を』
猫じゃらしやネズミのおもちゃで遊ぶのはいいのですが、いつまでたっても猫がおもちゃ(ネズミなど)を捕獲できないで、飼い主さんのほうが勝ち誇ったように「どうだ~」となってしまっては、猫が面白くありません。
数回(3回に1回くらい)に1回くらいは捕獲成功となるように手加減しましょう。
そして大事なことは、そのときに「褒めること」です。
我が家では、ハッピーがネズミ(おもちゃ)などを捕まえると「そうな~!」「そうだね~!」「ハッピー、上手だね~!」とほめ言葉を連発します。
ほめ言葉を言いながらハッピーの頭などを撫でてあげます。
犬じゃないんだぞ、と思うかもしれませんが、猫だってほめてもらえば嬉しいんです。
(顔にだしませんけど)
また、猫は捕獲に成功すると獲物をくわえて他の場所へ持って行こうとします。
実は、ここが重要です。
猫科の動物は捕食するとその場で獲物を食べることはせず、外敵から身を守り安心して食事ができる場所へ運んで食事をします。
その習性は家ネコ(飼い猫)にも残っています。
猫は獲物を捕らえて、別の場所に運ぶ。
これで狩りが完了するのです。
ですから、猫がおもちゃなどを運ぶことを邪魔してはいけません。
別の部屋、部屋の端っこ、自分の小屋などに運んだら、そこでほめてあげるのです。
そのためには、ずっと飼い主が勝利するのではなく、猫に花を持たせてあげましょう。
猫は得意げに獲物を運ぼうとします。
こうしたことが猫の狩りの本能を刺激する猫遊びなのです。
【市販のおもちゃだけが遊び道具ではない】
《猫が勝手に選ぶおもちゃ》
我が家のハッピーは、「メモ用紙などの紙を小さく丸めたもの」と「一口チョコの包装紙(ビニール)を丸めたもの」に強く興味を持ち、喜んでおもちゃとして遊んでいます。
特に「一口チョコの包装紙(ビニール)を丸めたもの」は大好きで、私がチョコの包みを開けようとすると寝ていても起き出して寄ってきます。
「とうちゃん、それ頂戴!!」
ってな感じです。
「一口チョコの包装紙(ビニール)を丸めたもの」をどうして猫が欲しがるのか?楽しいのか?というと、「子猫の弱い猫パンチでも勢いよく飛び出す」からです。
さらに「自分の口にくわえられる」からです。
市販のおもちゃ(ボール)だと子猫の弱い猫パンチでは、ゆるく動き、距離も大きく動きません。
猫が喜ぶのは「速く動くもの」と「大きく動くもの」です。
ですから、「一口チョコの包装紙(ビニール)を丸めたもの」は子猫にとって簡単に素早く飛ばすことができるおもちゃなのです。
また、小さくて軽いので子猫の小さな口でも加えて運ぶことができます。
我が家のハッピーは、猫パンチをしてサッカー選手のように飛ばして遊び、飛んだ先に行って咥えて別の場所へ運び、ポトッと落としてまた猫パンチをして飛ばす、という遊びを何回か繰り返して自分で遊びます。
また、私が包装紙を指でゴンパチして勢いよく飛ばすと、ダッシュして追いかけます。
(その姿は笑えます)
《飼い主の手も猫にとってはおもちゃとなる》
先ほども述べましたが、我が家では「私の手」もハッピーのおもちゃです。
私が手で「蛇」のような形を作り、いまにも襲い掛かるように挑発すると、必ず「やったろか~!」と、手に飛び掛かってきます。
猫パンチ!
噛みつき!
猫キック!
と攻撃技のラッシュです。
もちろん“あま噛み”ですが、それでも成長して歯が大きくなると、痛いときがありますから、そのときは「声をだす」ことです。
猫の兄弟同士の遊びでも、相手が強く噛んだときに噛まれたほうが声を出すと、噛むのを辞めます。
それが猫の暗黙の合図だからです。
ですから、飼い主さんが自分の手を使って遊ぶときに痛いほど噛むときは声を出して注意を与えるのです。
(洋服越しだと少し痛くありませんが、袖がボロボロになる可能性がありますのでご注意ください)
この遊びは「天敵との戦いの練習」です。
猫はハンターとしての本能を持っていますから、戦う遊びが意外に好きなのです。
(そもそも狩りの疑似体験が闘いですけど・・・)
このように各家庭の猫の個性でおもちゃ以外に、猫が自分でおもちゃと認定するものがありますから、それを飼い主もおもちゃとして認めてあげることです。
猫は犬と違って自分の好みを通したいという気持ちが強いものです。
おもちゃ選びも猫次第です。
【まとめ】
ここにあげたキーワードを沿うようにすれば、きっと飼い猫との楽しい時間を過ごせると思います。
また、ここにあげた方法はいわゆる「コツ」なので、各家庭、猫の個性、飼い主の個性、環境の違いで遊び方は千差万別だと思います。
それぞれの家庭で、飼い主と愛猫とが独自の遊びを見つけることが大切だと思います。
「遊び」は、飼い猫との身体と心の成長には欠かせないものです。
「遊び」は、飼い猫との楽しいコミュニケーションの時間です。
「遊び」は、愛猫と飼い主との大切な思い出です。
愛猫と楽しいときをお過ごしください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

2020年10月09日
『ハッピーから学ぶ、初めて子猫を育てる人のためのアドバイス!(2) ~「子猫を“より”楽しませる遊びのテクニック」【前編】~』

【子猫にとって遊びとは?】
前回、子猫にとって「遊び」とは、狩りの本能を満たすものであり、飼い主とのコミュニケーションをはかることであり、身体と心を発達させるために必要なことだと述べました。
猫を愛する飼い主にとって、飼い猫との“遊び”は「至福の瞬間」と言えるでしょう。
夢中で遊ぶ飼い猫の姿に癒され、増々愛情を強くする、そんな瞬間ではないでしょうか。
また、最近は猫の肥満が問題になっています。
明らかに「食べすぎ」「運動不足」な猫もいます。
これは基本的に飼い主の責任ですが、猫にも個性がありますから、「食いしん坊」の猫もいるのです。
ですが、人間でもそうであるように、「食いしん坊」は、「怠け者」だったりします。
猫の食いしん坊も、運動嫌いであることがあります。
猫の肥満も人間と同じように病気のリスクが高まります。
また、万が一なんらかの手術をするときに脂肪があると手術が難しくなります。
飼い主が甘やかして食べ物を上げすぎる→バクバク食べてしまう→肥満になる→運動不足になる→ますます怠け者になる→肥満が増加する→病気のリスクが高まる。
という連鎖が起きてしまいます。
しかし、こう言う飼い主の方はいませんか?
「えっ、うちの子(猫)は痩せてますけど・・・」
実は、見た目には痩せて見える猫、小食な猫でも体内に脂肪が付いているケースがあります。
(わたしが以前飼っていたトラ猫のチャミーがそうでした。小食だし、見た目に太っているとはとても見えませんでした。ですが、獣医師に「脂肪が多い」と言われました。)
つまり、小食な猫でも、見た目には太っていない猫でも脂肪がたまっていることがあるのです。
では、どうしたらいい?
結局、人間とほぼ同じです。
食事制限と運動しかないのです。
よほど肥満している猫以外は食事制限の必要ありませんが、どの猫でも必要なのが「運動」です。
猫にとって「運動」とは、「遊び」です。
猫も人間と同じように高齢となってくると、動かなくなります。
ですから、大切なことは子猫の頃から運動(遊び)の習慣をつけることです。
その遊びには、「猫が興味をもってちょっと楽しむもの」と「猫が興味津々で夢中で遊ぶもの」があるように思えます。
子猫のうちに遊び(運動)の習慣をつけることは、飼い主の喜びでもあります。
是非、コツをつかんで楽しく遊びましょう。
【猫がより楽しむ遊びのコツとは?】
遊び方のコツなんて知ってるよ!
と、猫育てベテランの方は退屈かと思いますが、意外に猫育てベテランの方でもコツをつかんでいない方がいらっしゃるのも事実のようです。
(今回は特に猫育て初心者向けの内容です)
前回の記事で子猫にとって良いおもちゃは猫の本能である狩りを疑似体験させてくれるものだと述べましたが、遊び自体が同じ意味となります。
《子猫がより楽しむ遊ばせ方のコツ1》
猫遊びキーワード = 『捕食』
猫の狩りの対象は?
ずばり、「ネズミ(小動物)」と「小鳥」、それと「昆虫などの小さな生き物」が主なものです。
ですから、子猫と遊ぶときにこの「捕食」ということを中心に考えて遊ぶことによって、猫の楽しみは増えるのです。
もちろんいろいろな遊び方があり、猫の個性によっても違いがありますが、この記事では猫全般に共通する遊びという概念で述べていきます。
人間の子どもとの遊びと猫の遊びの違いは、根本的に猫の遊びは、「捕食」することが猫の本能を刺激するものであるという点にあります。
ですから、おもちゃなどを使っても「生き物の動きにする」ことで猫はよりよく楽しみます。
「ネズミが逃げる」→「猫は捕まえたくなる」
「小鳥が飛んでいる」→「猫は捕まえたくなる」
このようにどのようなおもちゃを使用しても、「小動物のような動き」を真似することで猫は本能を刺激されます。
作られたおもちゃに生き物としての動きを飼い主が吹き込むことで猫はより楽しく遊ぶことができるのです。
この「捕食」というのが猫遊び全般に関わっている重要なポイントです!
《子猫がより楽しむ遊ばせ方のコツ2》
猫遊びキーワード = 『隠れたかと思ったら逃げる(現れる)』
猫じゃらしを振っても猫が喰いついてこない!
なんて悩みをお持ちの方いませんか?
猫じゃらしや釣り竿などのおもちゃで遊ぶときにより良く猫に興味を持たせるためには、この『隠れたかと思ったら逃げる(現れる)』というキーワードが大切となります。
猫は「そこにあるもの」よりも「隠れようと逃げるもの」に興味を持ちます。
ですから、猫じゃらしを猫の前にちらつかせたりして誘ったあとに、ずっと猫じゃらしを猫に見せたままでは、興味は半減してしまいます。
(もちろん猫は遊びます。個体差もあります)
ですが、より猫が楽しむ方法は、「現れる」→「隠れる」→「また出てくる」→「また隠れる」というものです。
猫の習性として、「逃げるものを捕まえたくなる」というものがあります。
ずっと、猫じゃらしなどのおもちゃを猫の目の前に出したままだと、飽きるのが早くなります。
そうではなくて「出ては隠れる」「隠れたはずなのにまた出てくる」という動きをすると猫は捕食の本能を刺激されます。
猫と遊ぶときに「どうもノリが悪いな~」と思ったら、「現れたかと思ったら隠れてしまう」「隠れたかと思ったら逃げる(現れる)」というキーワードを思い出してください。
《子猫がより楽しむ遊ばせ方のコツ3》
猫遊びキーワード = 『素早い動きと静止状態をおりまぜる』
猫という生き物の特徴は、「動体視力」がとても優れている点です。
これは猫の捕食対象の生き物がネズミや小鳥、昆虫などの小さくて動きが速い生き物を捉えるために必要な能力です。
おそらく動体視力に関しては犬よりも猫のほうが優れていると思われます。
猫が興味をそそられるものは、「素早く動くもの」です。
ですから猫じゃらしなどのおもちゃを「素早く動かし、ピタッと止める」。
「止まったかと思ったらまた素早く動く」こうした動きをされると猫は本能を刺激されて飛びついたり、捕まえたりしたくなるのです。
逆にあまり良くない遊ばせ方は、「のそのそとおもちゃを動かす」「子猫が追いつかないほどずっと素早く動かす」というやり方です。
ずっと猫が追いつけないほど素早く動かすのは疲れますから、こうした方はあまりいないと思いますが、のっそりとおもちゃを動かして遊ばせる方がいます。
それでももちろん猫は動いているものに反応しますが、より良い遊ばせ方ではありません。
同じリズムでずっと猫じゃらしを振るなどは、猫にとってはあまり良くない遊びです。
大事なことは「素早く動きこととゆっくりと動く(止まるを含む)」という動作を織り交ぜることです。
「子猫を“より”楽しませる遊びのテクニック」【後編】に続く。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

2020年10月02日
『ハッピーから学ぶ、初めて子猫を育てる人のためのアドバイス!(1) ~「子猫と遊びの関係」と「良いおもちゃ選び」~』

【子猫を初めて育てる人へのアドバイス】
今回は、ハッピーというスコティッシュフォールドの子猫(メス)を育てている経験からの学びをお届けいたします。
子猫(猫)をすでに飼っている人、猫育てにベテランの人にとってはよく分かっていることかもしれませんが、初めて子猫を育てる人のために「子猫の遊び」と「子猫にとって良いおもちゃ選び」についてのアドレスをいたします。
《子猫の飼育で大切なことは?》
我が家のハッピーは生後3ヶ月でやってきました。
ただいま、生後4ヶ月を少し過ぎました。
(10月2日現在)
生後まもなく~半年くらいは、飼い主にとっては、眼の中に入れても痛くないほど“可愛くて仕方がない時期”だと思います。
この可愛さは人間の赤ちゃんと同じような感覚でしょう。
人間の赤ちゃんが成長し、自分の足で歩き、外界に興味を持ちだし、コミュニケーションが取れるようになって、親などと遊ぶことは子どもの成長にとって大切なことです。
また、幼稚園児くらいの年齢の子が他の子どもたちと遊ぶことにも多くの意味があります。
人間の幼児に“遊び”が重要なのは、体の成長(運動神経など)を促し、脳を活性化(知的成長)させ、さらにコミュニケーション能力を発達させるからです。
子猫の子育ても同じような意味があります。
子猫の遊びは、通常であれば母猫と兄弟によってなされます。
兄弟たちとじゃれ合いながら狩りの仕方を覚え、コミュニケーションを取り、身体の運動機能を高めます。
子猫にとって運動は仕事と同じ。
運動することは体と脳の発達を促します。
また、心の成長にもつながります。
母猫が育てる場合、「危険な場所」「危険な生き物」「狩りの仕方(餌の見つけ方)」などを教えます。
また、兄弟間のじゃれ合いの中から猫同士のコミュニケーション能力を発達させ、同時に猫の本能である「狩り」を学びます。
子猫にとって「遊び」はとても重要なのです。
子猫は飼い主と遊ぶことで、身体を発達させることができます。
子猫は飼い主と遊ぶことで、考える能力を伸ばすことができます。
子猫は飼い主と遊ぶことで、猫の本能(狩り)を満たすことができます。
子猫は飼い主と遊ぶことで、飼い主への愛情と信頼を深めていきます。
子猫が飼い主と遊ぶことは、猫の成長のために大切なことなのです。
【子猫のための良いおもちゃ選びとは】
《子猫のおもちゃについて》
人間が子猫と遊ぶときは、たいてい猫用のおもちゃをなどを使うと思います。
いまはいろいろなおもちゃが販売しています。
個人的な感想を言わせてもらえば、人間の発想で作られたおもちゃは猫にとって「あまり興味をひかないもの」「面白くないもの」も多くあります。
どれがそうかというと、営業妨害になるので言えませんが、あくまでも個人的な感想だと前置きして言うならば、猫の「本能」を刺激するものが「良いおもちゃ」と言えます。
猫の本能とは、ずばり「狩り」です。
猫は家ネコとなっても狩りの本能を失っていません。
猫の身体機能は狩りをするためにあると言ってもいいのです。
ですから、子猫の身体の成長には狩りの疑似体験が大切なのです。
結局、子猫に狩りの疑似体験を感じさせてくれるおもちゃが猫にとって良いおもちゃとなります。
人間が「これがいいと思ったのに、あまり喜んでないな~」ということがあると思いますが、それは猫の遊びが「狩り」を前提にしているので、人間の子どもの遊びとは根本から違っているからです。
ですから、子猫の遊びには「狩り」を意識したおもちゃ選びと“遊ばせ方”が重要なのです。
《おすすめのおもちゃ》
あくまでも個人的な感想でありますが、私がハッピーと遊びに使うときに有効だと思うものを紹介します。
(猫にも個体差がありますので、その猫によって反応の違いはあります)
猫の狩りの対象は?
ずばり、「ネズミ」と「小鳥」が主なものです。
他には昆虫などです。
つまり、「ネズミ取り」と「小鳥捕獲」を感じさせるおもちゃが子猫にとって喰いつきがいいおもちゃとなります。
おススメは次の2つのタイプです。
上が小鳥を思わせるおもちゃ
下がずばりネズミのおもちゃ
おもちゃは何も市販のものばかりでなくても子猫は楽しむものがあります。
猫用のおもちゃには、ボール(以下の写真のようなもの)が販売されていますが、猫にしてみたら、人口的に作られたボールのおもちゃよりも興味を引くものがあります。
我が家のハッピーは、「メモ用紙などの紙を小さく丸めたもの」と「一口チョコの包装紙(ビニール)を丸めたもの」に強く興味を持ち、喜んでおもちゃとして遊んでいます。
左が市販のボール、真ん中が紙を丸めたもの、右が一口チョコの包装紙を丸めたもの。
それはなぜか?
生後2ヶ月~3ヶ月くらいの子猫だと、まだまだ身体の機能が発達していないので、「大きいもの」「重たいもの」は、遊ぶことは遊ぶのですが、長く続かないことがあります。
その理由は、一言で言うと「子猫には手に余る」からです。
小さな子猫が大きめのボールを転がしても、それほど大きく動かない、また、速く動きません。
ですから、「小さくて軽いもの」が子猫にはちょうどいいのです。
子猫の遊びは「狩りの本能」を満たすことが重要と述べましたが、それを「遊び」ということで説明すると、大切なことは「素早く動く(移動)」することです。
猫は動体視力が優れているため、人間の眼ではとらえられない動きをしっかりと捉えることができます。
ですから、子猫のおもちゃも「小さな力」で「素早く動く」ものが良いおもちゃなのです。
猫は鈍く反応するよりも素早く反応するものにより興味を持つのです。
それは捕食動物としての本能があるからです。
猫が捕食する小動物は捕食されないために素早く逃げます。
ですから、猫は素早く逃げるものに興味津々となるのです。
それと「子猫が口にくわえられるもの」であることも大切です。
(誤飲にご注意ください)
猫も犬も捕食する動物は獲物を狩ったときに、安全な場所に獲物を持っていく習性があります。
子猫もおもちゃをくわえて違い場所に持っていこうとします。
ですが、子猫の口(歯を含む)に持て余す大きさおもちゃだと、口にくわえて運べません。
猫は狩りをすることで捕食の喜びを感じ、安全な場所に運ぶことで、自分の獲物をゲットした満足感を満たします。
ですから、子猫の成長に合わせた大きさのおもちゃの使用が大切です。
市販のおもちゃだけが良いおもちゃではありません。
猫は自分の興味のあるものを自分で見つけます。
飼い猫が興味を持ったものをおもちゃに出来るなら、ぜひおもちゃとして認定して遊ばせてみてください。
(各家庭で違いがあると思います)
次回は「子猫をより楽しませる遊びのテックニック」についてお届けします。
最期までお読みいただき、ありがとうございました。


2020年09月11日
『ハッピーがハッピーを与えてくれる!』
【新しい家族のハッピー】
新しく「ハッピー」という子猫を我が子として迎い入れることになりました。
生後3ヶ月のスコティッシュフォールドのメスです。
ですが、初日は我が家とわたし(父ちゃん)にまだ慣れていなくて・・・。
我が家に来てすぐ、書庫に隠れてしまいました。
ハッピーは、とても臆病な子(ビビり)で、おとなしく静かな子です。
特徴は、短い耳と長毛(三毛)です。
モフモフの三毛猫です。
なんでも、生まれてすぐに母猫に耳をなめられてしまったことが原因で、耳が小さくなってしまったとか・・・。
(マジか!)
我が家にきてすぐのハッピーは、
「ハッピー」と呼んでも、無視・・・。
父ちゃん辛い!
隠れて、こちらをじっーと見ています。
「誰だ!お前」
ってな感じです!
「誰かって?」
「あんたの新しい父ちゃんだよ!」
ちゃんと覚えてください!
幼少期から捨て猫を拾ってきては育ててきましたが、無視される経験は野良猫以外にはありませんでした。
ショック・・・。
まぁ、少しずつ環境になれるしかないか・・・。
とほほ。
どうやらすごく臆病な子で、部屋のあちらこちらを何度もニオイを嗅ぎまくっていました。
しかも、わたしのいる部屋(寝室兼仕事場)から離れません。
階段を下りて1階に冒険することもなく、同じところでウロウロしたかと思うと、寝転がる。
たぶん暑いのだと思います。
夕食後、ネズミのおもちゃで遊んだら、食いついてきましたが、長らく運動不足だったせいか、舌を出してハッハッとしていたので、遊びは中止!
しかし、夜も老けてくると、少しずつ父ちゃんの近くにくるようになって、就寝時には側で寝つきました。
ほっ!
2日目にはこちらを見る時間も多くなり。
撫でても喜ぶようになりました。
でも、長毛は夏に可哀想!
ハッピーが来て3日目。
バタバタと走り回り、ニャーニャー鳴くことも増えました。
父ちゃんがパソコンで作業してくると寄ってきて、「遊んで~」と寄ってきたりします。
どうやら「猫をかぶっていたようです」
始めから猫だ~!って?
【ハッピーはハッピーを与えてくれる存在】
ハッピーの名前の由来は、文字通り「幸せになること」です。
母猫から離れて我が家にきたハッピーとそれを受け入れる父ちゃんが両方とも幸せになるように、という願いが込められています。
人間にとって一番辛くて悲しいことは「孤独」ではないかと思います。
自殺も、完全なる孤独のなかで行われます。
誰か一人でも寄り添う人がいれば、自殺することはなくなるはずです。
でも、物理的にそばに誰かがいても、人間関係があったとしても、「心の中では孤独」という現象があります。
そうした孤独のときに人生を揺るがす出来事があると人は絶望の底へ落ちていきます。
でも、たった1匹の猫(または犬)が、孤独な人間の心を癒すことがあります。
たった1匹のペットが人間に生きる力を与えることがあります。
ハッピーは、わたしにとって、そんな生きる力を与えてくれる存在です。
これからハッピーと一緒に生きていきます。
だけど、チャミーのことは絶対に忘れません。
チャミーを失った深い悲しみはいまだに癒えません。
チャミーのことを思うだけで、胸がぱっくり斬られたような痛みを感じます。
残された人生をハッピーのために生きていきます。
我が子がもう一人増えたそんな気持ちです。
ときおり「ハッピー日記」をお届けします!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
