
猫の防災(猫が逃げ出したとき)。
災害でなくても、猫は家の外に飛び出すことがあります。
専門家に依頼するなど、解決策はいくつも考えられます。
なにより飼い主が落ち着いて行動することが大切です。
「うっかり窓を閉め忘れた」
「網戸が破れていた」
など、脱走には様々なケースがあります。
そんなとき飼い主はどうしたらいいのでしょうか?
まず大切なのは飼い主がパニックにならないことです。
冷静になって、「いなくなったときの状況」「猫の外見や年齢、健康状態」といった情報。
「臆病なタイプか。大胆なタイプか。遊び好きか」などの性格も重要な手がかりになります。
地域の特性も考慮しなければなりません。
周辺に野良猫は多いのか。
空き地はあるのか。
こうした飼い猫の特性や地域情報を分析して猫の行動を予想することが重要です。
直ぐに思いつくのは情報提供を呼び掛けるポスターの作成です。
逃げたときの状況に最も近い写真が良いです。
特に「尻尾の先が曲がっている」「鼻の先が黒い」
など、飼い猫の細かい特徴を書き込むことが大切です。
【猫の捜索を手助けしてくれる人たち】
こうした迷い猫を探してくれる探偵がいます。
探偵は寄せられた情報を精査して捜索すべき方向を絞り込みます。
少しでも方角を絞り込んで、捕獲器を仕掛ければ、より早く見つけられます。
また、野良猫を保護する経験に長けているのが、保護猫ボランティアです。
保護猫ボランティアによると、「猫はあまり遠くへ行く習性はありませんが、時間がたてばたつほど移動する可能性は高くなる。猫を取り戻すのは時間との闘いです」と語る。
そのとき重要なのが、「家のどこから出たか」だそうです。
猫は「出た場所から帰ってくることが多い」のです。
まず、どこから出たのかを特定し、その窓やドアを開けっぱなしにして待つことです。
多頭飼育の場合は、他の子が出ないように隔離する必要があります。
逃げ出した猫がちょっと冒険したつもりなら、気が済めばひょっこり返ってきます。
【飼い主さんがやれること】
飼い主さんは、飼い猫がお腹を空かせているだろうと心配になることでしょう。
そんなときに、いつも食べている餌(食事)を窓やドアの内側(家の中)に置いておくことです。
屋外に置いてしまうと、野良猫を集めてしまったり、飼い猫が来ても餌だけ食べてまたどこかへ行ってしまいます。
猫に自宅に帰りたいと思わせることがコツとなります。
また、地域の人たちへ猫の特徴を伝え、協力をお願いすることも大切です。
地域に野良猫に餌をやる「餌やりさん」と呼ばれる人がいたら、ぜひ協力を求めましょう。
有効な情報を得られるかもしれません。
逆に猫が嫌いな人がいますが、そうした人こそ猫の存在に敏感だったりします。
猫の嫌いな人も味方につけて情報提供を求めましょう。
【まとめ】
〈逃げた直後なら〉
「帰りたい気持ちにさせる」ことがポイントです。
玄関や窓を少しだけ開けておく。
・出た場所に戻ってきます。
・餌を窓などから数十センチ離して室内に置いておく。
〈数日経過したら〉
「人を頼る」ことを考えましょう。
「餌やりさん」
・見慣れない猫を記憶しています。
「猫嫌いな人」
・嫌いであるがゆえに猫をよく見ています。
「猫探しの探偵」
・猫探偵に依頼すると夜間に捜索してくれます。
「保護猫ボランティア」
・捜索もしくは情報提供の役にたってくれる可能性があります。
飼い猫を探すときに飼い猫の姿そのままの「ハグペット」を持っていれば、どんな猫を探しているのか一目瞭然となります。
他の人の協力を得られやすくなります。

