2019年04月19日

『猫の腎臓病を知る』




猫の腎臓病を知ろう!


【腎臓病は高齢猫の宿命?】

猫の2大疾病の1つが「腎臓病などの泌尿器系の病気」です。


今回は腎臓病に焦点を当てて見たいと思います。


猫の病気の約50%が腎臓病などの泌尿器系の疾患です

7歳を超えたら腎臓病の予防を考えてください

さらに11歳頃からリスクは高まります。


詳しくは「猫の2大疾病に注意」をご覧ください。


高齢の猫は、ほぼ確実に腎機能が低下していますので、たとえ症状がみられなくても不顕性の腎臓病と考えたほうがいいでしょう。



【猫の慢性腎臓病を知る】

猫の腎臓病は、腎臓にある血液中の老廃物を濾過して尿にする部分が徐々に壊れていく病気です。


老廃物を尿として出せなくなっていくことで体内に溜まってしまうのです。


症状としては、尿量の増加(水を飲む量の増加)や体重減少などがあります。


腎機能は一度失われると元に戻りません。



進行度合いは、ステージ1(初期)~4(末期)の4段階で測ります。

ステージ1

症状はほぼありません。

血液検査をしても異常を検出できません

しかし、尿検査でタンパク尿、腎臓の形状の異常が認められることがあります

この段階で腎機能は正常の1/3程度までに低下しています。


ステージ2

慢性腎臓病で最初に見られる症状である「多飲多尿」(たくさん水を飲み、尿の量が増える)が起きてきます。

腎機能が低下して尿を濃縮できなくなるため、薄い尿を大量にするようになります。

その影響でたくさん水を飲むようになります。

この段階では食欲や元気は普通なので、異常に気がつきにくいです。

ステージ2の段階で腎機能は正常の1/4まで低下しています。


ステージ3

さらに症状が進んで腎機能が低下してくると、老廃物や有害物質の排泄できなくなり、尿毒症が進行してしまいます。

そのことによって何がおこるかというと、血液中をめぐる尿毒素によって口腔粘膜や胃粘膜が荒れて、口内炎や胃炎になりやすくなってしまいます。

この段階になると「食欲がない」「吐く」「脱水」などの症状がみられるので、やっと飼い主が異常に気がつきます。

それと慢性的な腎臓病は、「貧血」を起こすことがあります。

ステージ3の段階で腎機能は正常の1/10まで低下しています。


ステージ4

いわゆる末期です。

この段階になると尿毒症が進行してしまうので、積極的治療がないと生命維持が困難な状態になります

ステージ4の段階で腎機能は正常の1/20まで低下しています。




【腎臓病の予兆をチェックする】

次の症状などがあれば腎臓病の疑いがありますので、こちらの項目をチェックしてください。


・尿の量が増えた。

・尿の色が薄くなった。

・尿の臭いが弱くなった。

・水を飲む量が増えた(目安は一日に「体重×50㏄」以上)。

・食欲不振や嘔吐の繰り返しが原因で体重が減った。

・体毛や皮膚の色つやが悪くなった。

・眼球が引っ込みぎみで目がくぼんだ。

・口臭がひどくなる。

・歯の状態が悪くなる。


特に尿に関しては、敏感になって普段からよくチェックしましょう。



【腎臓病の早期発見】

出来るだけ初期の段階で発見し悪化を押さえましょう。


慢性腎臓病の症状はステージ3以降でないと症状として捉えにくいので、通常は年1回、11歳以上の老齢期の猫は年2回検診をしたほうがいいです。


早期発見のポイントはズバリ「尿」です。


ただ、尿の変化は少しずつ起きるので飼い主は気がつきにくいのです。

それに比べて比較的変化に気がつきやすいのが、「水を飲む量(または回数)」です。


一日に「体重×50㏄以上」の水を飲むようになったら即、受診してください。


ここではステージ1またはステージ2の段階で早期発見するための方法を紹介いたします。

その方法は、

「魚型醬油さし」の活用です。

お弁当などでよく使用する醬油が入っているプラスチックの小さな「しょうゆさし」で猫の尿を採取するのです。

そのときの採尿には、猫用トイレがチップで尿を固めるタイプではなくて、シートで吸収する2層式トイレをおススメします。

尿を吸収する下部のトレーのシートを外せばトレーに溜まった尿を採取できます。

(それも難しかったら、トイレのシートを外してトレーだけの状態だけにして尿をさせます。その後トレーを傾けて「しょうゆさし」でちゅーと吸い込みます)


「しょうゆさし」で採尿したものを、猫の病院に持っていきます。

通常1000~2000円で検査してくれます。


猫にとって、病院に行くことや検査を受けることは大きなストレスになります。

ですから出来るだけ飼い猫にストレスを与えないで、病気の予防とチェックをすることが大切です。



【腎臓病の治療法】

慢性腎臓病はどんどん進行していく病気で、一度悪くなった腎機能は元に戻ることはありません。

ですから、進行をいかに遅らせるかということしかできません。


初期の慢性腎臓病では、食事療法が最も重要な治療となります。

それと水分補給も重要です。

いつでも新鮮な飲み水を飲めるように環境を整えてあげることが大切です。


尿毒症を改善するためには、輸液療法と薬物療法が必要になります。


ただ、現状では腎臓病の悪化を抑制する薬しかありません。

薬よりも療法食のほうが進行予防効果は大きいと言われています。


〈事例〉

アメリカの獣医師のシェリー・ロス氏が2006年に発表した臨床結果によると、慢性腎臓病のステージ2~3の猫に療法食を与えた場合、24ヶ月(2年)の試験期間中に腎臓病が原因で死亡したケースはゼロだったという報告があがっています。



現状の動物医療技術では、腎臓病の猫が寿命を延ばすのに最も効果的なのは、療法食の摂取であることは間違いありません。

腎臓病の予防(治療)で大切なのは、過剰なリンの摂取を制限することです。

そのことで腎機能の保護につながります。


もし、ステージ3~4と診断されたら、おススメなのがこちらです。

「日本ヒルズ・コルゲート」が発売した「猫用k/d(TM)早期アシスト」という療法食です。

こちらの療法食は、猫に必要なすべての必須アミノ酸を配合した上で、徐脂肪筋肉量を維持するのに役立つ「Ⅼカルニチン」「オメガ3脂肪酸」などが入っている腎臓病の猫に適したものとなっています。



結論、慢性腎臓病そのものを治療して回復させることは現状の動物医療ではほぼ無理なので療法食で腎機能の悪化を防ぎ、寿命を延ばしましょう。

また、出来るだけ早期発見(ステージ1か2で)してあげましょう。


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【飼い主が後悔しないために】

猫も人間も病気に掛からずに一生を過ごすことは不可能です。

でも、家族として愛情を注いできたペット(猫や犬)が病気になって苦しむ姿を見たるのはしのびないし、飼い主が病気に気がついてやれなくて死なせてしまうのは、後悔をすることになってしまいます。


7歳以上の猫を飼っているのでしたら、すぐにでも尿のチェックをして腎機能の低下を診断してください。

そして、特に11歳以上の高齢な猫を飼っているようでしたら、定期的に尿を採取をして、受診することをおススメします。


「猫の腎臓病のサインは尿の変化に現れる」という鉄則を覚えておきましょう


一日でも長く愛する猫(または犬)と一緒に暮らせるように、頑張りましょう!



そんな愛する猫を可愛いクッションにするならこちらがおススメです。


合わせて『猫のガンを知る(乳がん)』をご覧ください。


お読みいただきありがとうございました。




posted by チャミーの父ちゃん at 10:14| Comment(0) | 猫の病気と健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月17日

『猫の2大疾病に注意』








7歳を超えたら2つの病気に要注意!


【猫の2大疾病】

猫も人間と同じく年齢とともに体は衰えます。

飼い猫にとって、命の危険にさらす「大敵」があります。


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まず、「幼年期」の猫で注意しなければならないのは、細菌、ウィルス、寄生虫などです。

幼年期の死因はほとんどこれらが原因です。

赤ちゃん猫は抵抗力が弱いため、必ず病院で予防注射などを行ってください。


「成年期」以降は、「2大疾病」が急激に増えます。

それは、「腎臓・泌尿器系の病気」「悪性腫瘍(がん)」です。



〈猫の年齢による2大疾病の割合〉

「幼齢期」0歳(人間に置き換えると0~17歳)

感染症、寄生虫症・・・65.9%

消化器系・・・6.6%

呼吸器系・・・6.6%

突然死、その他・・・21%

「2大疾病」の占める割合・・・0%



「成年期」1~6歳(人間に置き換えると17~40歳)

腎臓・泌尿器系・・・20.1%

悪性腫瘍(がん)・・・10.3% 

感染症、寄生虫症・・・21.6%

循環器・・・15.5%

事故、その他・・・22.1%

「2大疾病」の占める割合・・・30.4%



「初老期」7~10歳(人間に置き換えると44~56歳)

腎臓・泌尿器系・・・36.1%

悪性腫瘍(がん)・・・16%

突然死、その他・・・13.5%

「2大疾病」の占める割合・・・52.1%



「老齢期」11~20歳(人間に置き換えると60~96歳)

腎臓・泌尿器系・・・36.5%

悪性腫瘍(がん)・・・23.8%

突然死、その他・・・15.9%

「2大疾病」の占める割合・・・60.3%


(ペットフード協会調査)


初老期からの「2大疾病」以外の原因では、呼吸器、消化器、循環器、内分泌(ホルモン)、感染症などが数%の割合であります。


この調査で分かるように、猫の年齢が高くなればなるほど2大疾病の占める割合が多くなります。


特に7歳を超えると「2大疾病」の占める割合が半分以上にまで達します。


さらに老齢期(11歳以上)を迎えるころになると、2大疾病の危険が非常に高まります。



2大疾病を含むこれらの病気は人間が掛かる病気とたいぶダブっているところがあります。

しかし、猫には猫特有の理由があります。


〈猫特有の理由〉

家猫の祖先はもともと中東の砂漠などに住んでいたため、水を効率的に利用する能力が発達したのです。

つまり、水が少なくても生きられるように体の機能(特に腎機能)が出来ているのです。

そのため猫の尿は濃いのです。

(ですから猫を嫌う人は猫のおしっこが臭いというのです)

猫の体にとっては、血液からろ過した老廃物を尿にする腎臓の負担が大きいのです。



【病気の早期発見につながる自宅でできる健康診断】

では、飼い主が普段飼い猫と接する上でどうしたらいいのかということを紹介いたします。

それは“またたびにこい”のチェック法です。


『“またたびにこい”のチェック法』

〈ま〉

「マウス(口)が弱れば体も弱まります。歯肉や歯をチェックします。」

唇をめくって粘膜を見てください

健康な粘膜はピンク色です。

白く見えたら貧血の疑いがあります。

よだれは口内炎や歯肉炎の可能性があります。

歯肉炎や口内に傷などがあると猫は食べづらくなります。


〈た〉

「食べることが健康の源。食欲をチェックします。」

食欲はあるか、食べづらくしていないかをチェックしてください

食欲が急激に落ちた場合は体調不良や病気の可能性があります。

飼い猫によく見られる傾向として、好き嫌いがはっきりとあり、好まない餌を取らないことがあります。

それは病気ではありませんが、好まない餌をやり続けて、食事を取らなくなる期間が長くなることは避けましょう。


〈た〉

「体重の増減をチェックします。また、体温をチェックします。」

体重の急な増減は病気の疑いがあります

定期的に体重測定をしましょう。

それと、餌のあげ過ぎによる肥満には十分注意しましょう。

肥満は猫の健康に良くありません。

体重測定には、出来るだけ、0.01㎏単位で測れるデジタル体重計がおススメです。

測定には、猫をペットバッグに入れたうえで人間が抱きかかえて測ります。

そのうえで人間とペットバッグの重さを引き算します。

老齢期になると多少の体重減少は起きてきます。

急な体重の変化に注意しましょう。


飼い猫の平熱を知っておきましょう

猫の平熱は38.0°C台です。

39°C前後あると微熱となり、39.5°C以上で高熱が出ていることになります。

猫は人間のようにじっとしていないので、可能な限り10秒で検温できるペット用体温計を使用しましょう。


〈び〉

「美毛の衰えから異変を知りましょう。また、スキンシップで触診します。」

脱毛や毛玉はないか、地肌の炎症やフケはないか、ノミはいないかをチェックします

また、撫でながら触診して、しこりや腫れ、痛がる部位がないかチェックします。

特に、初老期からはお腹の触診をまめにやりましょう。

抜け毛が多い場合は皮膚疾患の可能性があります。


〈に〉

「尿の量・回数の変化を日々確認します。」

尿の量や回数が異常に減ったり増えたりしていないかをチェックします

尿の色が赤っぽかったら、膀胱炎や尿路結石の疑いがあります。

尿のチェックは、いちいち猫がトイレに行くたびについていくわけにもいかない事情もあります。その場合は、猫のトイレをよくチェックしましょう。


触診や口のケアはしても尿のチェックを嫌がる人がいますが、初老期(7歳以上)からの猫にとってはとても大切なチェック項目です。

多少臭いと思っても、嫌がらずにやりましょう。


〈こ〉

「行動に異常がないか、様子に変化がないかをチェックします。」

普段やらない行動を取ったりしていないか、表情や歩く様子をよく見て普段との違いをチェックしましょう

そのためには普段から飼い猫の歩く姿や行動などの様子をよく観察していることが必要です。

耳や尻尾の動き、鳴き声などで訴えることもあるのでよく観察しましょう。

お尻の臭い袋が破けたりすると、お尻を下げて歩くことがあります。

また、嘔吐、痙攣などにも注意しましょう。


〈い〉

「息の乱れや異臭をチェックします。」

呼吸の乱れや呼吸器の異音がないかをチェックしましょう

息に異臭があるときは、歯周病や内臓疾患の疑いがあります。

呼吸の乱れの場合、恐怖や発熱が原因であることもあります。

飼い猫の息の乱れや異臭に気がつくためには、普段から飼い猫の顔と接近していなければなりません。

普段から飼い猫の顔と飼い主さんの顔を突き合わせるスキンシップをしたり、抱っこしたりすることで異臭や異常な呼吸に気がつきます。



【飼い猫の健康は飼い主しだい】

飼い猫の寿命は延びる傾向にあります。

飼い猫の「平均寿命は15.3歳」です。


中には20歳以上生きる猫もいます。

愛する飼い猫には健康で長生きして欲しいですよね!


猫は、痛みがあっても「痛い」と言わないし、鳴きもしなければ、顔にも出さない傾向が強いのです。


ですから、飼い主が日ごろからチェックして、もし何かあっても早めに気づいてあげましょう。






お読みいただきありがとうございました。





posted by チャミーの父ちゃん at 10:24| Comment(0) | 猫の病気と健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする