2020年05月30日

『2つの顔を持つ子猫「ビスケッツ&グレイビー」と「フランク&ルイ」の話』




【2つの顔を持つ子猫「ビスケッツとグレイビー」】

アメリカオレゴン州の農場で2つの顔を持った子猫が生まれたことをご存知ですか?


オレゴン州で農家を営むキングさん一家の飼い猫「キーンリー」から生まれた子猫6匹のうちの1匹が普通とは違う猫だった。


子猫は、2つの鼻、4つの目、2つの小さな口を持っていた。

でも脳幹は1つだった。

それぞれの顔で食べたり吸ったり、「ミャオ」と鳴いていた。


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このような猫は「顔面重複奇形」というとても珍しい先天性疾患を持つ猫なのです。


子猫は、「ビスケッツ&グレイビー」と名付けられました。


2つの顔を持つ猫は、ローマ神話のヤヌス神にちなんで「ヤヌス猫」と呼ばれます。



ヤヌス神とは、

ヤヌス(Janus)は、ローマ神話の出入り口と扉の守護神

前と後ろに反対向きの2つの顔を持つのが特徴の双面神。

物事の内と外を同時に見ることができる神。

1年の終わりと始まりの境界に位置し、1月を司る神でもある。

つまり、ヤヌス神とは、「入口の神」「物事の始まりの神」「1月の守護神」なのです。


英語で言う1月(January)の語源(ヤーヌス)となった。

ローマ神話の神は、多くがギリシャ神話に端を発しているが、ギリシャ神話にヤヌス神に相当する神はいません。




2つの顔を持つ子猫が生まれることは稀にあります。

だが、残念なことにヤヌス猫が1日以上生き延びることは極めてまれなのだ。


ビスケッツ&グレイビーは、飼い主さんの愛情を受けて必死に生きました。

最初、とても元気な様子を見せていたビスケッツ&グレイビーでした。


ですが、生後3日後に、ビスケッツ&グレイビーは天国へ旅立ちました。


飼い主のキングさんは、たった3日半の命だったビスケッツ&グレイビーへの思いを語った。

「間違いなく贈り物です。神は何か理由があって、この小さな奇跡を私たちの人生にもたらしました」

キングさんは、一緒に生れた元気な兄弟猫たちは手ばなしても、この猫だけは手元に残すことにしていたのです。


(YAHOOニュースより)




〈ビスケッツとグレイビーは神からのギフト〉

正直、初めてこのヤヌス猫を見た瞬間は、ドキッとしました。


人間は普段見慣れないものに警戒心や恐怖心を抱くものです。


ですが、飼い主のキングさんは、2つの顔を持つヤヌス猫として生まれたビスケッツ&グレイビーを受け入れ愛した。


私は思う。

ビスケッツ&グレイビーの存在とキングさんの気持ちには、多くの人たちが学ぶ何かがあると。


猫が好きな人であっても、もし、2つの顔を持つ子猫が生まれたら、すぐに安楽死させたり、放置して育てなかったり、捨ててしまったりする人もいるでしょう。


見た目には美しいとは言えないかもしれません。

顔が2つもあるなんて、気味が悪い、と思う人もいるかもしれません。

たとえ猫が好きなひとであっても。


でも、キングさんはビスケッツ&グレイビーを神からのギフトとして愛情を注いだ。

感動という陳腐な言葉では表現できないことです。




【2つの顔を持つ猫「フランクとルイ」】

ビスケッツ&グレイビーは残念ながら短命でしたが、アメリカマサチューセッツ州で暮らす1匹の猫(ヤヌス猫)は長年に渡って多くの人に愛されてきた。


マサチューセッツ州ウースターのマーサ・スティーヴンスさんの愛猫もヤヌス猫でした。

2つの顔を持ち、どちらも個性があるため、「フランク&ルイ」と名づけられました。


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フランク&ルイを看た獣医師は「この猫はそう長く生きられない」と告げたという。

しかし、フレンドリーな性格のフランク&ルイは、なんと15年も生きたのだ。


フランク&ルイのようなヤヌス猫が長く生きた例は滅多にないこと。

フランク&ルイは、12歳の時にギネス世界記録に登録された

(2006年「ギネス・ワールド・レコーズ」)


ですが、高齢となり癌にかかってしまった。

飼い主さんのスティーヴンスさんは「苦しむことが予想される」との獣医師の説明を聞いて、安楽死を選択した。


フランク&ルイは、15歳で天国へ旅立った。


飼い主のスティーヴンスさんは、縁があれば、また同じような境遇の猫を飼いたいと考えていると述べた。



〈フランクとルイを愛したスティーヴンスさんは愛猫家の理想的存在〉

二つの顔を持つヤヌス猫を飼うことだけでも尊敬に値するのに、私はスティーヴンスさんの言葉から深い愛の姿を学びました。

「また同じような境遇の猫を飼いたい」


簡単には吐けない言葉、重い台詞であると思う。


自分だったらどうだろう?

と考えると、トラ柄が良いとか、白猫は可愛いとか、そんなことを思ってしまう。


考えてみれば、猫が家族だとするならば、そんなことはなにも価値がないことなのかもしれません。

だって、我が子が生まれたときに美男子でないからがっかりしたとか、美人じゃないから育てる気が薄れた、などと思う親はいないでしょう。

我が子が生まれたことに感謝し最上級の喜びを感じるはずです。


スティーヴンスさんも、きっと“我が子フランク&ルイ”へ無償の愛を注いだと思うのです。




【本当に猫を愛するとは?】

猫を愛するってなんでしょうか?

見た目の美しさ。

優雅なしぐさ。

血統書。

毛並み、色。


でしょうか?


私は猫を愛することと人間を愛することは共通していると思っています。

その人が猫をどう愛するかは、自分以外の人間をどう愛するか、と同じように表れていると思います。


猫の価値を見た目で判断している人は、他人も見た目や肩書などで判断しているのではないでしょうか?


でも、ビスケッツ&グレイビーの飼い主のキングさんとフランク&ルイの飼い主のスティーヴンスさんは、見た目ではなく、猫の魂そのものを愛したのだと思うのです。



愛にも「深い愛」と「浅い愛」があるように思います。

愛にも「強い愛」と「弱い愛」があるように思います。


人が猫を愛する、その愛にもいろいろな色と形があるように思えます。

ビスケッツ&グレイビーの飼い主さんであるキングさんとフランク&ルイの飼い主のスティーヴンスさんは、ヤヌス猫を神からのギフトと受け止め、愛情を持って育てた。

(ビスケッツ&グレイビーは残念ながら短命でしたが)


猫好きの人たちの中で、どれだけの人が同じことができるでしょうか?


生まれたから仕方なく育てるのではなく、神からのギフトとして、見た目に惑わされずに、猫の命を尊いものとして受け止めて育てる。


私は、そこにキリスト教の精神を見た気がします。


ビスケッツ&グレイビー、そしてフランク&ルイが天国でめぐり逢い、楽しくじゃれ合う風景を期待したいと思います。


そして、またそれぞれが飼い主のもとへ生まれ変わってくることを願います。



お読みいただきありがとうございました。





posted by チャミーの父ちゃん at 12:34| Comment(0) | 犬と猫のニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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