
ペットロスを理解し、癒そう!(心にフタをしない)
ペットロスを理解し、癒すための言葉。
「ペットの死を心の奥底で否定して、感情にフタをしてしまうと余計に辛くなる」
ペットロスの心理として初めに訪れるのが、「ペットの死を受け入れたくない」という感情です。
ペットを失ってすぐの心境として「別れるのが嫌だ」「もっと一緒にいたい」「愛するペットがいなくなったことを受け入れたくない」という感情で心の中が支配されてしまうのです。
これはペットを亡くした飼い主さんのほぼ全員が味わうことになる苦しみです。
息を止め、飼い主さんが呼んでも応えなくなり、ピクリとも動かなくなり、やがて冷たくなっていく姿は現実にペットが死を迎えた以外のなにものでもありません。
それはもちろん分かっています。
でも、ペットへの愛が深ければ深いほど、心の中では「ペットの死」を受け入れたくないと思うのです。
たいていの飼い主さんは、悲嘆にくれ、滝のような涙を流して、時間の経過とともにペットの死を気持ちの上でも受け入れていきます。
ペットの死を受け入れることで次のステップに進むことが出来るのです。
ですが、なかには愛犬、愛猫の死を受け入れたくないという気持ちが強く出てしまう飼い主さんもいます。
これはあくまでも心の奥底の問題です。
ペットが亡くなったことは当然、認識しています。
ですが、心の奥底でペットの死を否定しようとする防衛本能のようなものがあらわれることがあります。
表面意識ではきちんとペットの死を理解していますが、心の奥底で別の意識が働くことがあるのです。
なぜか?
ペットの死から目を背け、無理に考えないようにして、自分の心の中に箱のようなものを作り、その中に押しこんでしまうことによって悲しみを減少させようとすることがあるのです。
辛いことから逃げることで(考えないことで)辛い思いをしないようにする防衛本能が働く人がいるのです。
ペットの死から目を背けて、考えないようにして、心の中に押しこんでフタをして喪失感から逃れようとしても、いっこうに喪失感が消えないのです。
それはある意味では、考えないようにすることで立ち直ろうとする行為でありますが、悲しみに背を向け、心の中に押しこめてみても本当の意味で立ち直ることは出来ないのです。
ですから、無理に感情にフタをしないようにすることが大切です。
心(感情)にフタをするのではなく、「思い切り泣く」「心の葛藤、悲嘆を誰かに話す」ことで癒しを得ることが大切なのです。
これには周りの人(家族など)の態度も関係しています。
「いつまでも泣いているな」「我慢しろ」と言った気持ちを口に出さなくても心の中で思っていると、それは必ず伝わっていきます。
それは痩せ我慢を強要しているようなものです。
ペットを失ったことを悲しむことは、悪い事ではないのです。
ペットを失った悲しみを無理に考える必要はないけれど、心に悲しみや寂しさが湧いてきたら、素直に悲しむことの方が、ペットロスを癒すことに近くなります。
愛するペットを失った悲しみを、心の中で無理に封印しない。
「ハグペット」があれば、いつも愛するペットと一緒に居られる気持ちになれますよ。
