2019年05月28日

『オスの老犬がかかりやすい病気(前立腺肥大)』





オスの老犬がかかりやすい病気(前立腺肥大)


【オスの老犬がかかりやすい病気】

オスは10歳を過ぎると、「前立腺肥大」「肛門周囲腺腫」「精巣腫瘍」「会陰ヘルニア」などの病気にかかりやすくなります。



【去勢手術で予防できる疾患】

オス犬は去勢手術をすることで予防できる疾患があります。

前立腺肥大、肛門周囲腺腫、精巣腫瘍、会陰ヘルニアなど。


去勢をする時期は、生後4ヶ月~10ヶ月くらいまでに行います。

最適なタイミングは、生殖能力が完成する前の生後6ヶ月前後です。


シニアの病気だけを防ぐのなら、5~6歳までに去勢手術してください。


去勢手術の費用は、病院によって違いますが、10㎏ぐらいの犬で2万~3万円程度です。



【オスの老犬がかかりやすい前立腺肥大】

ホルモンの影響で去勢していないオスの老犬の半分が発病します。

犬種を問わず6歳以上の去勢していないオス犬によく発生します。


前立腺肥大は大きく分けて、腫瘍を原因とするものと、腫瘍以外に起因するものとの2つがあります。

ほとんどのケースは、腫瘍以外ですが、腫瘍が発生することもあります。



【症状】

・尿や便が出にくくなります。

・排泄に時間が掛かるようになります。

・尿や便に血が混じります。

・排尿時に痛がります。

・きしめんのような平たい便がでる。


前立腺が肥大することによって尿道を狭くしてしまうため尿が出にくくなり、犬は何度もトイレにいくようになりますが、尿は少しずつしか出ません。

完全に排尿が出来なくなると全身状態の悪化から生命に危険が及ぶこともあります。

また、肥大した前立腺が直腸を圧迫することで排便困難の原因となります。


前立腺肥大は放置しておくとかなり致命的となります。

尿が出ないため膀胱炎が起こり、膀胱炎から腎臓炎が起こり、腎臓炎が進行して尿毒症を起こすと嘔吐や下痢の症状があらわれます。

このような状態になると緊急処置をしないと死亡する確率が高くなります。



【原因】

前立腺はオスの膀胱直下で、後部尿道をとりまくようにある臓器です。

前立腺の役割は、分泌される前立腺液により精子に栄養を与え、精子の活動を盛んにすることです。

加齢に伴い精巣から分泌される男性ホルモンのアンドロゲンと女性ホルモンのエストロゲンのバランスがとれなくなるため、前立腺の容積が大きくなります。


犬も人間同様に年齢とともに前立腺が肥大します。



【診断】

直腸からの指診、レントゲン検査、エコー検査などの画像診断により前立腺の肥大を確認することが出来ます。



【治療】

去勢手術を行って男性ホルモンによる刺激を断ってから、内科療法(ホルモン剤の投与など)で治療を続けます。

外科的に前立腺の摘出が必要なこともありますが、去勢手術により治癒する場合がほとんどです。


便秘だけなら、繊維質の多い食べ物を与える食事療法をします。



【治療費について】

レントゲン検査の目安:5,000~6,000円。

エコー検査の目安:3,000~4,000円。

直腸検査の目安:1,000程度。


一般的に前立腺摘出の手術費用は50,000円以上かかる場合がほとんどです。



【予防】

ホルモンや年齢との関与が深い病気なので、若いうちに去勢しておくと前立腺が退化して加齢に伴い前立腺が委縮するため、前立腺肥大にはなりません。

(去勢手術で予防できるのは、男性ホルモンが原因である腫瘍以外の前立腺肥大です)


(注)ただ、前立腺腫瘍の場合は、男性ホルモンの影響ではないので、去勢手術で予防することはできません。


去勢手術をしていない老齢期(10歳以上は特に注意が必要)を迎えたオス犬の場合は、日ごろから排便、排尿の観察をしてあげることが大切です。


若いときに去勢手術をすることが一番の予防となります。




【早期発見のポイント】

・便をするのに時間がかかる。

・便をしたがっているが、出ないため何度もきばる。

・排尿の姿勢をしているのに、尿の出が悪い。


老齢期に入ったら日ごろから愛犬の排尿排便を観察しましょう。


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posted by チャミーの父ちゃん at 09:10| Comment(0) | 犬の病気と健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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