2019年05月31日

『オスの老犬がかかりやすい病気(精巣腫瘍)』





オスの老犬がかかりやすい病気(精巣腫瘍)


【オスの老犬がかかりやすい病気】

オス犬の生殖器で、精子を作り出す精巣に発生した腫瘍が「精巣腫瘍」です。


犬における精巣腫瘍は去勢していないオス犬において2番目に多い腫瘍です。



【去勢手術で予防できる疾患】

オス犬は去勢手術をすることで予防できる疾患があります。

前立腺肥大、肛門周囲腺腫、会陰ヘルニア、精巣腫瘍、など。


去勢手術の費用は、病院によって違いますが、10㎏ぐらいの犬で2万~3万円程度です。



【オスの老犬がかかりやすい精巣腫瘍】

この犬の精巣腫瘍は、去勢していないオス犬限定の病気です。



女性ホルモンが異常に多く分泌される「セルトリー細胞腫」「間質細胞腫」、生殖細胞が腫瘍化する「精上皮腫」などがあります。


精巣に腫瘍ができた場合は、悪性の割合は5~20%です。

悪性の精巣腫瘍は命に関わるので、早急な対応が必要となります。



【症状】

・尿に血が混じる。

・停留精巣が、腹部で腫瘍化した場合は、腹部が硬く腫れ、元気がなくなり、食欲が低下する。(かなり大きくなるまで発見しづらい)

・そけい部や外部に出ている場合は、かなり大きく硬いので、触ればわかる。

・正常な精巣と比べ異様に大きくなる。


腫瘍細胞の増殖で精巣が膨れあがります。

左右の大きさが違ったり、ある部分だけしこりが出来たりします。


オス犬が精巣腫瘍を患うと、精巣の腫れや脱毛が起こり、乳腺が張るなど、身体的特徴がメス犬に近づくことがあります。

腫瘍は時間の経過とともに大きくなります。


精巣腫瘍の多くは、片方の精巣が大きくなったことにより発見されます。

反対側の精巣は、委縮して小さくなっていることが多いです。



【原因】

精巣は、オス犬が生まれたばかりの頃には露出せず体内にあります。

そして、生後2ヶ月ほどかけて正常な位置まで降下してくるのですが、まれに精巣が体内に収まったまま成犬になってしまうことがあり、この状態を潜在精巣と呼んでいます。


この潜在精巣の犬とそうでない犬とでは、潜在精巣の犬の方が精巣腫瘍を発症する確率が10倍ほど高くなるといわれています。

とはいえ、潜在精巣の発症率自体は約1%と低いので、一般的には高確率で怒る病気ではありません。


潜在精巣の腫瘍化を引き起こす原因は、おそらく比較的高温に保たれている腹腔の環境が、正常細胞の破壊を促しているからだろうと推測されています。

加齢も原因のひとつです。

加齢以外の一番の原因は、停留精巣です。

精巣が股間に下りてこないで、そけい部や腹部に停留しているので、腫瘍になりやすいです。

ただし、正常な位置にある精巣でもなることがあります。



【診断】

診断には触診、エコー検査を用いた精巣腫瘍の確認が必要です。

針吸引による細胞診検査によって暫定的に診断が行えますが、精巣腫瘍の確定診断には、病理組織検査が必要となります。


外科的な手術の前には、転移の有無や全身状態を確認するための血液検査やレントゲン検査、またはCT検査を行う必要があります。



【精巣腫瘍になりやすい犬種】

かかりやすい犬種は、

トイプードル、ポメラニアン、ヨークシャーテリアなどです。

特に「トイ」「ミニチュア」と名の付く犬種に多いとされています。


潜在精巣は小型犬がなりやすいため、小型犬を飼っている人はとくに注意が必要です。



【治療】

犬の精巣腫瘍の治療は腫瘍の外科的摘出が第一選択となります。

精巣腫瘍は転移の可能性が少なく、去勢手術によって大半は治癒します。


「セルトリー細胞腫」という良性のものが多いです。

去勢手術をしても脱毛がひどい場合は、ホルモン療法も行います。


稀に転移が認められる症状の場合があります。

そのときは精巣に加えて転移部位の外科的切除も考慮し、追加の放射線治療や化学療法による治療を必要となる場合があります。

化学療法を行った犬の生存期間は5~31ヶ月以上という報告があります。



【予防】

若いうちに去勢手術をしておくと、精巣腫瘍にはなりません。



特に停留精巣の犬は、早めに手術することが大事です。


停留精巣で去勢手術をしておらず、腹部にある犬は、定期的に腹部のレントゲン撮影、超音波診断を受ける必要があります。


オスの子犬を家族に迎えたら、精巣が正しい位置まで降下しているか定期的にチェックしましょう。


できる限り若いときに去勢手術をすることで精巣腫瘍を予防しましょう。




【早期発見のポイント】

・尿に血が混じっている。

・停留精巣の犬は正常な位置にない精巣の大きさがかわってくる。


子犬のときに精巣の位置を確認しましょう。



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posted by チャミーの父ちゃん at 09:09| Comment(0) | 犬の病気と健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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