
お尻や陰部をなめる!
【陰部の不快感がそうさせる】
猫は綺麗好きで体中を毎日グルーミングします。
もちろんお尻をなめるのも忘れませんが、お尻をなめる頻度がやけに多いと感じているなら注意が必要です。
お尻をあまりにも熱心になめるのは、病気のサインかもしれません。
お尻を床に擦って歩いていたからといって、笑ってはいけません。
四足歩行動物だってそのくらいのことはできます。
前足2本でお尻を擦りながら前進する。
猫にしれみれば擦り技を一つ身につけたようなものです。
このしぐさは、肛門の両脇にある肛門嚢あるいは肛門腺に分泌物がたまった不快感から擦り歩きをするのです。
細菌感染を起こすと膿がたまってなめるので、それで飼い主が気づいたりします。
メスの未避妊猫で陰部からおりものや汚れがあると、子宮蓄膿症を疑います。
子宮内に膿がたまって陰部から流れ出すことで陰部をなめるようになります。
なめても少しの量ならともかく、多量となると猫の体調も悪くなります。
早めに診察を受けましょう。
オスでは尿路結石や膀胱炎でも不快感から陰部をなめます。
【お尻をなめてばかりいる】
猫は肛門や陰部、そしてお尻全体をなめてきれいにします。
ただ、老猫になると、汚れを気にしなくなるらしく、その回数も減少します。
けっしてなめ無精になったわけではありません。
肛門を頻繁になめるようであれば、先に述べた肛門嚢炎によるものや、何かできものを機にしているのかもしれません。
下痢が続いても肛門がただれた気にすることがあります。
長毛猫だとなかなかお尻を見る機会はありませんが、たまに異変がないか確認してみましょう。
【お尻をなめるときに考えられる病気】
『条虫症』
条虫症とは、猫に寄生する条虫という寄生虫に観戦することで発症する病気です。
条虫に寄生された猫は、下痢や体調不良、食欲不振、体重減少といった症状が見られます。
そんな条虫ですが、小腸に寄生する特性があるため肛門から出てくる場合があります。
この肛門から出た条虫の白い紐のような物体が気になってお尻をなめるのです。
もし、お尻から条虫が見えたとしても無暗に引っ張ってはいけません。
獣医師の指示に従いましょう。
【まとめ】
お尻を擦ったり、何回も舐めたりするのは不快感や疾患の疑いがあります。
お読みいただきありがとうございました。
