2019年05月01日

『大型の老犬がかかりやすい病気』




大型の老犬がかかりやすい病気!


【大型犬は関節に負担がかかりやすい】

大型犬がかかりやすい病気は、股関節形成不全(関節炎)です。

それと胴長の犬種に多いのが椎間板ヘルニアです。


大型犬は、人間が無理に繁殖させたことで、遺伝的に股関節形成不全が増えました。

両親が股関節形成不全だと、産まれてくる子犬の9割以上に遺伝すると言われています。



【症状】

人間が年を重ねると、「腰が痛い」「膝が痛い」と感じるのと同じです。

犬は「痛い」というかわりに急に歩かなくなったり、足を引きずったりし始めます。



【原因】

股関節形成不全になる原因で一番大きい要因は、遺伝です。

それと住環境などの問題から、運動不足、肥満、過度の運動などが原因となっています。

根本的には、大型犬は体重が重いため体に負担が掛かってしまうのです。



【治療】

関節が痛いと足を引きずって歩くので、痛み止めの注射をしたり、薬を飲ませたりします。

場合によっては、ステロイド剤を使用することもあります。


関節炎の解消、軟骨の保護には、カルトロフェンという関節炎の注射薬があります。

この注射を1週間に1回、それを4週続ければ症状がかなり軽減する場合があります。


関節軟骨の病気の箇所を完全には修復できませんが、間接軟骨の劣化を最小限に抑えることができます。


内科治療をしても治らないときは、外科手術をします。

この外科手術の場合、地域に密着した動物病院では無理なケースが多いので、大きな規模の病院で診断した上で行う必要があります。


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【かかりやすい犬種】

大型犬全般の犬種にみられます。

「イングリッシュ・セター」「ラブラドールレトリバー」「ゴールデンレトリーバー」「ジャーマンシェパード」「シベリアンハスキー」など。



【予防】

〈ウエイトコントロール〉

遺伝的に関節炎になりやすい犬は、特に体重を増やさないように注意します。


体重が重いと骨に負担がかかります。

ちょっと痩せているかな、と思える程度がちょうどいいのです。



〈処方食・サプリメント〉

関節炎に効くサプリメントがあります。

「グルコサミン」

甲殻類から抽出されたもので、関節、軟骨を保護し関節炎の炎症を和らげます。


「コンドロイチン」

鮫の軟骨から抽出されたもので、関節、軟骨の痛みに効果的と言われています。


「緑イ貝」

緑イ貝から抽出されたもので、優れた抗炎症作用があるといわれています。



〈床をすべりにくいものにする〉

室内飼いが増えてきましたが、世話の手間が省けるという理由もあってフローリングの上で飼育されているケースが多いです。

掃除やおしっこの世話などはフローリングだとやりやすいですが、足腰が弱ってきた犬には滑りやすく、下半身に負担がかかります。


犬の負担を減らすために、犬が動き回るところにカーペットを敷き詰めて滑らないようにします。



〈無理に散歩に連れて行かない〉

関節炎を持っている犬は、散歩を嫌がることがあります。

それは日によって痛みに違いがあるからです。

痛みが強いと犬は散歩を嫌がります。

そのときは、無理に散歩に連れて行こうとせずに、ゆっくりと休ませてあげてください。

また、嫌がるのに無理やり走らせることも止めましょう。



【早期発見のポイント】

「休んでいて、歩き始めるときに、足の運びが不自然」

引きずるように歩きだして、その後普段の歩き方に戻る場合は関節炎を疑いましょう。


「散歩に行きたがらない」

大好きな散歩に行きたがらなくなる。

または、散歩に連れ出そうとすると踏ん張って抵抗する。

こうしたことが見られたら腰や膝が痛い可能性があります。


「階段、坂を登るのを嫌がる」

平坦な道はいままで通り歩くのに、階段や坂道で踏ん張ったり抱っこを要求するようであれば関節炎を疑ってください。


「ジャンプしなくなる」

いままでぴょんぴょん飛び跳ねていたのに、急にジャンプしなくなったら、腰、膝に痛みが出ている可能性が高いです。


「立ち上がるのに時間がかかる」

健康な犬は立ち上がるのも座るのも瞬時に行うことができます。

それが「よっこらっしょ」という感じで立ったり座ったりするようなら、どこか関節が痛い可能性があります。


「足を横に出して座る」

いわゆる「お姉さん座り」という後ろ足を投げ出すような座り方はよくありません。

健康な犬は伏せの姿勢を崩したような座り方をします。

関節に異常があることが疑われます。


「四肢の爪の伸びが違っている」

どこかの足の爪だけが極端に長かったり、短かったりしたら要注意です。

爪が長いということは、その足に体重をかけていないということで、逆に短いということは、引きずっているということです。

関節炎になっていることが疑われます。


このような症状が見られたら、動物病院で診察してもらいましょう。



〈まとめ〉

大型犬は遺伝的に関節炎になりやすい、という特徴を知っておきましょう。

「太らせない」

「運動不足にさせない」

「過度な運動をさせない」

「サプリメントで予防する」

「出来るだけコンクリートを避け、土や草の上を歩かせる」


大型犬は、小型犬よりも寿命が短い傾向があります。

愛犬との一日一日を大切に過ごしましょう。


お読みいただきありがとうございました。








posted by チャミーの父ちゃん at 07:10| Comment(0) | 犬の病気と健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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