
猫と人間の相性を考えてみましょう!
【飼い主にあう猫の種類は?】
猫の性格は毛並みによって決まっているという話を知っていますか?
2010年に発表された研究で、東京農業大学が首都圏の飼い猫244匹を調査したものがあります。
調査した猫の種類は、
茶トラ、茶トラ白、キジトラ、キジトラ白、三毛、サビ、黒、白、白黒の9種類。
それによると、飼い猫の毛並みが飼い猫の性格に影響しているということが分ったのです。
〈トラ柄〉
トラ柄に共通してみられた性格は「甘えん坊」です。
それと「おとなしい」「おっとりしている」という特徴があります。
他の毛並みの猫に比べて目立った点が、
「攻撃的な面が一番低い」こと。
「食いしん坊」であることです。
特に「茶トラ」はフレンドリーで穏やかなので飼いやすい猫なのです。
〈キジトラ・キジトラ白〉
キジトラとキジトラ白で目立った特徴だったのが「人懐っこい」「好奇心旺盛」「賢い」です。
キジトラは自然界では、身を隠すのに一番好都合な毛並みをしているため、生存確率が高く、ハンターとしての能力が優れています。
ただ、茶トラと同じように「食いしん坊」なので、餌のあげ過ぎには注意する必要があります。
〈三毛〉
三毛猫は基本的にメスだと思ってください。
オスの三毛猫は、遺伝子の仕組みによって約3万匹に1匹しか生まれないのです。
ですから、三毛猫を見かけたらほぼメスと考えて間違いありません。
三毛猫の特徴は、「好き嫌いがはっきりしている」「マイペース」という面が強いです。
また「甘えん坊」「賢い」という特徴も見られます。
三毛猫はちょっと気位が高いプリンセスという感じでしょうか。
〈サビ〉
サビの毛並みを持つ猫の特徴は「臆病」です。
それと「わがまま」で「気が強い」面があります。
サビ猫は、少しやんちゃなタイプのようです。
〈白と黒〉
白猫で目立つ特徴は「賢い」ことです。
真っ白という自然界では目立つ毛並みを持つ白猫は外敵から身を護るために慎重さが他の猫よりも強く求められてきたのかもしれません。
ですから、それが賢さにつながっていったようです。
黒猫で目立つ特徴は「甘えん坊」で「好奇心旺盛」です。
黒猫はその見た目のダークなイメージからもらい手が少ないと言われています。
確かに夜などの暗いところでは光る目しか見えずに不気味に思えるかもしれません。
しかし、家猫ならそんな理由は関係ありません。
逆に黒猫が「幸運のお守り」と言われている説も存在しています。
【猫と人との相性は?】
ペットを飼う人間にも性格がいろいろあります。
飼い主と飼い猫で比較的相性の良い組み合わせがあります。
「甘えて欲しい人」 → トラ猫全般、三毛、黒、黒白
「遊びたい人」 → キジトラ、キジトラ白、黒、黒白
「野生的な猫が好きな人」 → キジトラ
「面倒見がいい人」→ 白
「マイペースな人」 → 三毛
「猫初心者」 → 茶トラ、茶トラ白
「猫と距離を持ちたい人」 → サビ
あくまでも参考として考えてください。
ただ、どんな毛並みをしていても、出会ってしまったら、飼ってしまったら、それは我が子です。
毛並みうんぬんではないと思います。
それにしても一口に猫といっても、本当に個体差があっていろんな性格の猫がいます。
つまり、猫としての本能と性質は共通しているが、人間のように個別の性格を持ち合わせているのです。
(人間と比べると違いは小さいほうです)
【猫の仕事は?】
そんなさまざまな性格や特徴を持っている猫ですが、
猫にも仕事があることを知っていますか?
猫なんて一日中寝ているだけじゃないか。
犬のように泥棒避けの番犬にもならないし、ネズミを捕るわけじゃない。
怠けて寝ているだけじゃないか。
そういう声が聞えてきますが、そうではありません。
猫は人間の友として古くから一緒に暮らしてきました。
その理由は、ネズミなどの害虫を退治してくれることから人間は猫を飼い始めたと言われています。
でも、現代の家庭でネズミ退治のために猫を飼っている人はほぼいないと思います。
では、猫は単なる居候なのか?
人間から餌をもらって食べて寝るだけの生活で呑気な毎日を過ごしているだけなのでしょうか?
猫を飼ったことがある人ならこんなことを思ったことはありませんか。
「いいな~毎日ぐうたらして寝てばかり。俺も(わたしも)猫になってみたい」
こういうわたしも飼い猫が羨ましく思ったことが何度もあります。
だって、いつもごろごろ寝ていてお気楽に見えるからです。
でも、飼い猫にはちゃんと仕事があるのです。
それは「飼い主を癒す」という猫(ペット)じゃないと出来ないことです。
猫は、その愛らしいしぐさと無警戒な寝姿などで、飼い主に「安らぎ」「和み」を与えています。
飼い主に「癒し」を与えることが飼い猫の仕事(役割)なのです。
ですから、腹をだしてだらしなく寝ていてもいいのです。
それだからこそ、飼い主は和むのですから。
合わせてこちらもご覧ください。
お読みいただきありがとうございました。
