
猫の糖尿病
【猫の糖尿病とは】
飼い猫も肥満から『糖尿病』になります。
人間と同じように、猫も糖尿病になります。
犬と比較すると猫のほうが糖尿病にかかる割合が高いです。
発症年齢は、8歳ごろからです。
10歳過ぎてたら要注意となります。
〈糖尿病とは〉
「血糖値を下げることができる唯一のホルモンのインスリンの量が少なかったり、効き方が弱くなったりすると、血液中のグルコース、つまり「糖」が体内にうまく吸収されず、高血糖の状態となる。その状態が改善されなければ血液中に糖があふれ尿中に出てくる。これを糖尿病といいます」
【糖尿病の症状】
糖尿病の初期は元気で食欲もあるため、発見が遅くなりがちです。
〈症状〉
・水を飲む量と回数が増える。
・尿の量が多くなる。
・食事の摂取量が増える。
・体重が減少する。
・後ろ足の脱力(かかとを接地した歩き方)が見られる。
・全身の脱力が見られる。
病気が進行していくと、食べているのに痩せはじめ、月に数百グラムという単位で体重が減ることがあります。
重度になると元気も食欲もなくなり、嘔吐や下痢の症状が出ます。
最悪は骨と皮だけになるまで痩せ細って死に到ります。
ただ、人間のように糖尿病で失明したり、手足を失ったりすることは少ないです。
【糖尿病の治療】
糖尿病かどうかは、血液検査や尿検査を受けるとすぐにわかります。
〈治療法〉
1 インスリン注射を打つこと。
2 糖尿病用の食事に切り替えること。
1の場合は、飼い主は注射器とインスリン液を購入し、自ら猫にインスリン注射を打つ必要があります。
食後のタイミングで1日2回、12時間おきに注射しなければなりません。
【糖尿病の予防】
予防は「太らせないこと」です。
「過食」と「運動不足」を防ぐことです。
特に人間が食べるような甘い物は確実に太ります。
肥満防止には運動をさせ、食事の量を適度に保つことです。
治療が遅れ重度となると命を失います。
ですが、早めに病気に気がつきインスリン注射を打つことで天寿をまっとうできる病気でもあります。
〈食事〉
フードは、なるべくタンパク質の含有量が多いものを選ぶように心がけると良いです。
それと、ドライフードよりも、ウェットフードの方が、本来猫が食べている食事の組成に近いので、可能な限りウェットフードを選んであげましょう。
また、食事のあげ方ですが一度に少量ずつ数度に分けてあげる工夫をすると良いです。
一度に大量に食べると、血糖値が急激に上がってしまいます。
小分けして食事をさせると良いです。
食事で血糖値のコントロールが上手にできるようになれば、インスリン注射無しで生活することができます。
【まとめ】
過食と運動不足が糖尿病の大敵です。
猫が喜ぶからといって食事をあげすぎたり、人間が食べる甘い物をあげるのは止めましょう。
適度な運動が健康には大切です。
猫は身の危険やストレスを感じると、血糖値が急激に上がります。
できるだけストレスのない穏やかな環境で生活させてください。
食事のポイントは、高たんぱく質、低炭水化物を心がけ、肥満にならないようにしましょう。
お読みいただきありがとうございました。
