【猫には空気を読む能力がある?】
犬は、困ったときに“いかにも困った顔”で飼い主さんをのぞき込んでくることがあります。
これは犬の大きな特徴の一つです。
「社会的参照」という心理学用語があり、判断に迷った際に他者の表情を見て行動を決めることをいいます。
ちなみにオオカミにはそうした行動は見られません。
犬は散歩中に、ときたま飼い主さんを振り返りながら歩くことも多いです。
では、猫は?
犬のように飼い主さんの気持ちを「忖度」する能力はあるのでしょうか?
猫に関する実験で、奇妙な物体を見せると飼い主さんをじっと見たという報告があります。
また、それとは逆で、自分で開けられない箱に入ったご飯を与えても、飼い主さんを見ることなく自力で頑張り続けた、という報告もあります。
基本的に、猫は“自分の行動は自分で決める派”です。
ですが、飼い主さんとのコミュニケーション能力もあります。
「お腹が空いたとき」「飼い主さんが悲しんでいるとき」などに、ジッーと、見つめてくるときがあります。
要するに、気分によるってことですかね!
犬派の人たちは、だから猫は嫌いなんだ!
って、言います。
でも、本当は猫だって犬に負けないくらい人間のことを観察しているし、興味もあります。
ただ、それを顔に出さないんです。
素振りを見せないんです。
要求しないんです。
これが猫の誤解されているところでもあります。
猫って、控えめで健気なんです。
(自分勝手ともいいますけど)
〈猫の豆知識〉
「猫だって飼い主さんの顔を見て空気を読む能力はある。だけど、そうした素振りを見せない猫ファースト主義なのです!」
【猫は手品を見破る?】
こんなことありませんか?
マジシャンの手にあるはずのおやつが消えたり、右手に持っていたはずのおやつが左手から出てきたりするのを見て、犬は不思議そうに首をかしげている。
これを猫にやってみる。
おやつを使って簡単な手品を猫に見せてみると、“知らんぷり”。
手品が下手だなんて言わないでくださいね。
猫に関するこんな実験があります。
箱を振って音がした後に箱を逆さにするとボールが飛び出してくる。
箱を振っても音がしない箱を逆さにしてもボールが飛び出してこない。
この二つのケースでは、猫は反応を見せることはありませんでした。
(それがどうしたニャー、ってことでしょうか?)
その後、箱を振って音がした箱を逆さにしたのに、ボールが飛び出してこない。
また、箱を振って音がしない箱を逆さにしたのに、ボールが飛び出してくる。
この二つに猫は反応しました。
音がしたのにボールが飛び出してこない。
音がしなかったのにボールが飛び出してきた。
この不自然さに猫が箱をジーっと長く見つめた、という実験結果がでています。
猫が予測と違うことが起きたことにびっくりしたと考えられます。
これがなにを意味するのか?
これらの実験は、要するに物理法則を理解しているか否か、ということです。
この実験からすると、猫も物理法則を理解しているということです。
そう、猫だって賢いのです。
(クールですけどね)
こうした手品で猫と遊ぶのも面白いかもしれません。
でも、あまりイタズラでからかうのは止めましょうね。
〈猫の豆知識〉
「猫だって物理法則を理解している!」
お読みいただきありがとうございました。
