シニア猫にやさしい家!
【シニア猫がのんびりできるオウチが何より大切】
猫の10歳はターニングポイントで、この頃から猫自身も老いを感じ始めるようです。
運動機能が低下し、活発だった猫も徐々にのんびりと毎日を過ごすように変わってきます。
そんなシニア猫にとって望ましい住まいは、お気に入りのくつろぎ場がいくつかあり、よけいなストレスを受けない“やさしい家”です。
ちょっとした室内の工夫で空間が和らぎます。
シニア猫には、愛情あるサポートが必要なのです。
【負担軽減の工夫をする】
猫のためのやさしい空間作りには、お年寄りがいる家のバリアフリー化の考え方が応用できます。
段差や傾斜がきつい場所を改善し、移動時の負担を少しでも減らしてあげましょう。
猫は高い場所での休息を好みますが、足腰が弱ってくると好きな場所へも登らなくなります。
家具のてっぺんに見張り場があるような時、別の家具や板材で階段状のステップをつけたり、板を斜めにしてスロープをつけたりする工夫で改善できます。
登りやすくなれば、またお気に入りの場所として復活するのです。
【トイレもバリアフリーで】
猫はオシッコを我慢してしまうと泌尿器疾患の原因ともなります。
我慢しなくてもいいように、トイレが騒がしくない清潔な場所に置き、行きやすい環境をつくりましょう。
トイレ容器側面の高さがつらくなることもあるので、ステップを置いたり、スロープをつけたりしてバリアフリー化をしましょう。
スロープの傾斜は15°にすることで足腰への負担が軽く済みます。
踏板表面にはPVCメッシュ加工素材を使用すると滑り止め効果があります。
【水飲み場を増やし運動も】
高齢になると懸念されるのが、水を飲む量が減ることと運動不足です。
水は飲みたいときに飲めるように水置き場は3~4か所に増やしましょう。
置き場所は猫が好む居場所の付近で(1つは寝床から近いところに)通り道は避けます。
水はこまめに交換をします。
また年をとって寝床にいる時間ばかり増えると運動不足で増々筋力が低下してしまいます。
飼い主さんは1日5分でもいいので猫と一緒に遊ぶ時間をつくり、運動をさせましょう。
長い時間はもたないので、狩りごっこやボール遊びなど短期集中型でいいのです。
じゃらし玩具には興味を示さなくなった老猫が、壁に当てたレーザーポインタの光を追う遊びには夢中になる、という例もありますので、いろいろ試してみましょう。
【まとめ】
シニア猫にとって大切なことは、人間の高齢者と同じです。
〇バリアフリー化。
〇水分を多く取る。
〇少しの運動。
飼い主のちょっとした工夫で、シニア猫に暮らしやすく、のんびりと過ごせる毎日を過ごさることが何よりです。
お読みいただきありがとうございました。