
犬と人間の関係を考えてみましょう!
【犬って素晴らしい】
犬は飼い主のことを批判もしないし、ましてや見下すことをしません。
犬は集団で生きる動物なので群れのリーダーに忠実です。
太古の昔から人間のそばに寄り添っていた生き物です。
これは「ムツゴロウ王国」のムツゴロウさんが以前に言っていたことですが、
何千年も前の人骨と一緒にある動物の骨が見つかっているそうです。
人間の人骨のそばで発見される動物は犬しかないそうです。
犬は、それほど太古の昔から人間の友としていつも一緒にいる存在だったのです。
犬の良さ。
それは「忠義心」ですよね。
忠犬ハチ公に代表される飼い主を思い続ける忠心。
飼い主を守ろうと必死に吠える姿。
そんな健気さが犬の素晴らしいところです。
【孤独を癒してくれる】
ある研究によると、老人ホームで入居者が犬を撫でたり、見つめたり、遊んだりとたっぷりと楽しい時間を過ごすことで「孤独感」が低下することが分っています。
この研究では、犬を独り占めした人と他の人と一緒に犬と触れ合ったひととでは、犬を独り占めした人の方が「孤独感」は低下したという結果が出ています。
つまり、人間とおしゃべりするよりも犬と触れ合ったほうが精神的な安らぎを得ることが出来るということです。
(もちろん個人差はあります)
なぜなら、犬は人間を見下したり批判したりしないからです。
無条件で人間を受け入れてくれるからです。
それでいて人間に愛情を向けてくれるからです。
【触れ合うことでストレス低下】
ある研究によれば、犬を45分間マッサージすることで、ストレスホルモン(コルチゾール)の濃度が低下すると報告されています。
また、白血球が増加して免疫力がアップします。
さらに、犬を抱きしめると幸せホルモン(オキシトシン)が分泌され、血圧が低下します。
おもしろいのは、アメリカのバージニア大学の研究です。
犬と握手すると、脳の感情中枢の一部である視床下部においてストレス活動が減少するそうです。
それは犬に触れることで、脳内で脅威に対する反応が止んでしまうからなのです。
つまり、犬を撫でると血圧が下がるのです。
【犬は人間の感情を理解している】
こんなこと経験ありませんか?
何か悲しいことや気持ちが落ち込んだりしたときに、飼い犬がじっと飼い主を見つめていることがありませんか?
犬って不思議な生き物で、飼い主が落ち込んでいたり悲しみに暮れていたりすると、それを察してそっとそばで寄り添ってくれます。
それはまるで「元気をだして」と慰めているかのように。
そうです。犬は飼い主の感情をいつも敏感に感じています。
言語能力はありませんが、人間の言葉や感情を読み取る能力はきちんと持ち合わせているのです。
さらに驚くことに犬は、飼い主だけではなく、他の人間の悲しみにも反応し慰めようとする習性を持っているのです。
人間の痛みを感じて、無意識に人間の痛みを和らげようとする本能があるようです。
ある実験では、まったく知らない人間と同じ部屋に犬を入れて、人間が悲しい表情を見せることをしました。
すると8割の犬が人間に近づいて、従順に癒しを与えるような行動をしたそうです。
犬は、人間の感情に深く同調し、心の痛みを共有しようとする生き物なのです。
【犬はベストフレンド】
犬と人間の歴史は一説によると、3万年前からずっと続いていると言われています。
最近の研究では、犬と人間の脳のメカニズムがとても良く似ていることが判明したそうです。
感情面ではお互いの気持ちを共有しあえる存在で、決して裏切ることのない大親友。
それが犬です。
健気に飼い主の帰宅を待ち、帰宅すると尻尾をちぎれるくらい振って喜ぶ。
飼い主を守ろうと必死に吠える。
飼い主の悲しみや苦しみを察して、優しい目で見つめてくれる。
いつもそばに寄り添ってくれる。
合わせて『犬の老い』もご覧ください。
お読みいただきありがとうございました。
