
犬の夜鳴き
【犬の夜鳴きはほっておかない】
老犬の夜鳴きは若いころの鳴き声とは違います。
今まで聞いたことがない声で鳴き続けます。
〈夜鳴きの種類〉
・低く唸るような声を出す。
・夜になると吠え始める。
・3時間以上吠え続ける。
・昼間は寝ていてあまり吠えない。
・外の物音とは無関係に吠える。
・1ヶ月以上続くことがある。
犬の頭の回路がスムーズに動かなくなったり、神経の伝達物質の分泌状態が狂ってくるので、夜鳴きをします。
加齢による病気のひとつです。
【治療】
夜鳴きの症状が出たら、動物病院で薬を処方してもらいことをおススメします。
飼い犬が夜中に鳴き通して起きていると、飼い主は眠れません。
薬を飲ませるのは犬に申し訳ないと思うかもしれませんが、飼い主が健康でなければ犬の面倒も見られなくなってしまいます。
心の余裕がなくなると犬との関係も緊張状態になってしまいます。
ですから、動物病院で薬をもらいましょう。
夜鳴きの原因がはっきりしない場合は、抗うつ剤などの薬を処方することもあります。
薬を飲ませているのに、夜鳴きが止まらない場合もあります。
その場合は、動物病院に一旦預けて、どの程度夜鳴きするのか観察してもらうことを考えてもいいのです。
獣医師に実際の様子を見てもらうことも大切です。
【主な薬の種類】
・抗うつ剤
・抗精神薬
・抗てんかん薬
【家でできる治療法】
〈日光浴〉
太陽の光を浴びると、体内時計が正常に戻って夜に寝てくれることもあります。
暑くない日は、昼間にひなたぼっこをさせるのもいいかもしれません。
少し寒い時は、窓越しに日光を当てるといいでしょう。
昼間は起きていたほうが生活のリズムが取れます。
寝ている愛犬を起こして、かわいそうと思うかもしれませんが、夜鳴きをさせるよりはましです。
気にしないようにしましょう。
〈運動をさせる〉
昼間は寝かせないで、散歩など外に連れ出して運動させましょう。
外に行くと刺激がいろいろありますし、疲れて夜寝るようになります。
昼間の家の中は安全だと思っているので、緊張感がなく寝てしまうのです。
夜騒ぐエネルギーを残さないようにしましょう。
〈頭を使わせる〉
おやつをあげる時などに、頭を使うようにして与えるといいです。
例えば、片方の手におやつを隠して、両手を出し、どちらにおやつが入っているのか考えさせるようなことです。
知育玩具の中におやつを入れて遊ばせるのも一つの手です。
老犬だからといって何もさせないのはよくありません。
諦めないで、適当に刺激を与え、夜は寝るように仕向けましょう。
【夜鳴きはわがままではない】
若いときは聞き分けのいい犬だったから、言い聞かせれば大丈夫と考えるのは間違いです。
言い聞かせることは考えなくていいのです。
飼い主が睡眠不足になってしまいます。
それが原因で飼い主が病気になってしまったら、本末転倒です。
認知症の場合は、病気なので付き添って寝たり、言い聞かせても意味がありません。
認知症の疑いがある場合は、獣医師さんに相談してください。
【まとめ】
出来るだけ昼間に寝かせないで、頭と体を使わせて、夜にぐっすり寝るようにしましょう。
認知症の場合は、認知症の治療が必要です。
飼い主さんが精神的に参らないように、場合によっては動物病院に預けましょう。
お読みいただきありがとうございました。
