
犬のシャンプー
【犬にとってシャンプーは重労働なのです】
シャンプーは犬にとって重労働で、体力を消耗します。
若いころのように安易にシャンプーをするべきではありません。
犬の体調や状況に合わせて洗ってあげましょう。
【状態別シャンプーの方法】
〈心臓が丈夫、または、若いときからシャンプーが好きな場合〉
気候がよく、暖かくて、愛犬の機嫌のいい日にしてあげてください。
長時間に渡ると疲れるので、手際よく行うのがポイントです。
〈心臓が弱っている、または、若いときからシャンプーが嫌いな場合〉
全身を洗うと疲れるので、今日は下半身だけ、次は上半身だけと部分的に洗ってあげるのがいいです。
小型犬は全身を洗うのも部分的に洗うのでもそうたいして違わないように思えるかもしれませんが、犬には負担になります。
心臓が弱っている犬の場合は、獣医師に相談するといいです。
〈動かすだけで心臓の動悸が大きくなる場合〉
ガーゼなどをぬるま湯に浸してよく拭いてあげてください。
それを繰り返すだけで随分きれいになります。
【排泄について】
出来るだけシャンプー前に排便や排尿を済ませておくと安心です。
老犬となると身体が温まって気持ちよくなり、粗相をしてしまうこともあります。
【ブラッシング】
犬は、人間のように全身から汗をかかないので、ブラッシングだけでもかなりキレイになります。
特に、長毛の犬は、こまめにブラッシングしてあげてください。
毛玉はこまめにほぐすか、ほぐせない場合は、ハサミで注意深く切り取ります。
犬の皮膚はよく伸びるので、誤って皮膚を切らないよう注意してください。
【シャンプー剤】
シャンプーは、必ず犬用のものを使いましょう。
人間用は幼児用であっても使わないでください。
人間の皮膚のPH(ペーハー)は弱酸性ですが、犬は弱アルカリ性なので、人間用のシャンプーを使うと、皮膚のダメージをまねくことがあります。
【乾かし方】
ドライヤーの音を嫌う犬なら、バスタオルを多めに用意して、タオルでよく拭き取ってあげてください。
ドライヤーを嫌がらない犬なら、ドライヤーで乾かします。
ドライヤーは低温に設定し、距離を離してかけてあげてください。
頭を乾かすときは、顔にはなるべく風が当たらないように頭の後ろから風を送りましょう。
床ずれを起こしている場合は、温風では痛いので、冷風をあててください。
【シャンプー後の注意点】
いくら犬が清潔になっても、シャンプーの後に犬が肺炎になったり、下痢したりしては意味がありません。
それではかえって寿命を縮めることになります。
シャンプー後は注意深く見守り、体調に変化があれば、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
【まとめ】
こまめなブラッシングだけでも随分キレイになります。
犬にとってシャンプーは重労働、体調や状態に合わせてシャンプーしましょう。
お読みいただきありがとうございました。
