2019年05月27日

『メスの老犬がかかりやすい病気(子宮蓄膿症)』






メスの老犬がかかりやすい病気(子宮蓄膿症)


【メスの老犬がかかりやすい病気】

メスの老犬がかかりやすい病気で、子宮に膿がたまる化膿性の病気が「子宮蓄膿症」です。


子宮蓄膿症は、5歳以上のメス犬がかかりやすい病気です。

メスの子宮内膜が腫れ、そこに細菌感染を起こすことによって子宮内に膿が溜まる病気です。急性、慢性の化膿性の疾患です。


初期の段階で気がつかないと慢性腎不全に移行することがあります。


治療が遅れると多臓器不全に陥り、死に到ることがあります。


出産経験のない犬や長い間出産していない犬は子宮蓄膿症に掛かるリスクが高いと言われてきましたが、最近の研究では関係ないことが分ってきました。


ただし、発情期をたくさん経験し、高齢になるほど発症リスクが高くなります。



〈発症時期について〉

4歳以上のメス犬で15%程度発症し、9歳以上になるとさらに発症率は高くなります。

また4頭に1頭の割合で発症するというデータもあり、メス犬にとってはかなり高い確立で発症する病気です。


発情後~3ヶ月で発症することが多いです。



【症状】

・子宮の中が炎症を起こすので、水を大量に飲み、大量のオシッコをする。

・膣から血や膿などの分泌物が出てくる。

・陰部が腫れたり、乳腺がピンクになったりする。

・腰のあたりを触ると怒る。

・食欲がなくなり、散歩を嫌がる。


多くの症例で多飲多尿がみられます。

子宮が破れて腹腔に細菌が漏れ出た場合、腹膜炎を起こし短時間で死亡してしまう怖い病気です。



【原因】

子宮が細菌感染して炎症を起こします。

発情中は、子宮頸部が開くので細菌が入りやすくなります。

加齢に伴い免疫力が落ちるので注意が必要です。


原因菌は、大腸菌、ブドウ球菌、サルモネラ菌などさまざまです。



【診断】

レントゲン検査、エコー検査、血液検査で診断できます。

子宮蓄膿症では、白血球が増加します。

白血球が3万を越える病気は子宮蓄膿症と白血病くらいです。



【治療】

子宮蓄膿症と診断された場合は、緊急管理で即日入院になることがほとんどです。

全身状態に問題がなければすぐに手術をして、子宮と卵巣を摘出します。

全身状態があまりにも悪い場合は、抗生剤の投与と輸液療法により体力の回復を待ってから手術を行うこともあります。

(全身状態に問題がなければ、というのは麻酔に耐えるだけの体力があるかどうか、他の病気を併発していないか、ということ)


早い段階で手術をすれば、ほとんど助かります。


感染する細菌によっては、子宮内で毒素を出して血管に血栓を作ってしまったり、腎不全を起こしたりすることもあります。

その結果、手術は成功してもその後多臓器不全を起こして亡くなることもあります。

全身状態が悪くなくて、血栓もできていないのであれば、数日の入院で回復します。



【治療費について】

症状レベルや地域によって異なりますが、手術費用のみで5万円~、入院や麻酔、検査などの費用を含めると15万円前後は必要となるケースが多いです。



【予防】

若いうちに避妊手術をして卵巣、子宮の摘出をしていれば子宮の病気になることはありませんので、ほぼ100%予防できます。


避妊していない場合は、発情の終わりかけに、膣は腫れていないか、分泌物が出ていないか、しっかりとチェックします。


健康な犬なら、発情中であろうとなかろうと、食欲もあり元気です。

毎回発情中に食欲が落ちる犬は注意が必要です。


子宮蓄膿症の一番の予防は、避妊手術をすることです。


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【早期発見のポイント】

・発情(生理)の後に元気がない。

・腹部が腫れている。

・腰を触ると嫌がる。

・おりものが3週間以上続く。黄色いおりものが出る。

・食欲はないが、水だけはよく飲む。

・吐く。

・歩かない。


子宮蓄膿症は、症状が進行した状態で発見されることが多いため、手術が1日遅れるだけでかなり悪化することも珍しくありません。

そのため発見時に即手術が行われるケースが少なくないようです。

ですから、少しでも異常が見られたら検査に連れて行きましょう。



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posted by チャミーの父ちゃん at 10:49| Comment(0) | 犬の病気と健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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