

飼い犬の老化のサインを見逃さないようにしましょう!
【犬の年齢を知ろう】
犬の1年は人間の年に換算すると4~7年ぐらいとなります。
『犬の年齢と人間の年齢との比較』
〈大型犬と人間の年齢比較〉
大型犬(1歳)=人間(12歳)
大型犬(2歳)=人間(19歳)
大型犬(3歳)=人間(26歳)
大型犬(4歳)=人間(33歳)
大型犬(5歳)=人間(40歳)
大型犬(6歳)=人間(47歳)
大型犬(7歳)=人間(54歳)
大型犬(8歳)=人間(61歳)
大型犬(9歳)=人間(68歳)
大型犬(10歳)=人間(75歳)
大型犬(11歳)=人間(82歳)
大型犬(12歳)=人間(89歳)
大型犬(13歳)=人間(96歳)
大型犬(14歳)=人間(103歳)
大型犬(15歳)=人間(110歳)
大型犬の年の取り方は1歳以降、毎年7歳ずつ増えていくと考えればいいでしょう。
〈小型犬・中型犬と人間の年齢比較〉
小型犬・中型犬(1歳)=人間(15歳)
小型犬・中型犬(2歳)=人間(24歳)
小型犬・中型犬(3歳)=人間(28歳)
小型犬・中型犬(4歳)=人間(32歳)
小型犬・中型犬(5歳)=人間(36歳)
小型犬・中型犬(6歳)=人間(40歳)
小型犬・中型犬(7歳)=人間(44歳)
小型犬・中型犬(8歳)=人間(48歳)
小型犬・中型犬(9歳)=人間(52歳)
小型犬・中型犬(10歳)=人間(56歳)
小型犬・中型犬(11歳)=人間(60歳)
小型犬・中型犬(12歳)=人間(64歳)
小型犬・中型犬(13歳)=人間(68歳)
小型犬・中型犬(14歳)=人間(72歳)
小型犬・中型犬(15歳)=人間(76歳)
小型犬と中型犬の年の取り方は2歳以降から4歳ずつ増えていくと考えればいいでしょう。
〈特徴〉
3歳までは小型犬・中型犬のほうが早く年をとります。
しかし、3歳をさかいにして大型犬のほうが早く年を取っていきます。
その差は広がっていくばかりです。
【犬のシニア世代とは?】
では、いつから犬がシニア世代に入るかというと、
大型犬では7歳から、中型犬は9歳から、小型犬は10歳ということになります。
【老いのサインを見逃さない】
犬の老化も人間と同じように徐々にやってきます。
その老いを確認するには、手で触れることが一番です。
体を触ってみると、太っていた犬でも筋肉が落ちるので、背骨、肩の骨にゴツゴツという感触がでます。
そうなると老化が始まりだしたと思って間違いありません。
〈老いのサイン〉
「毛」
高齢になると、毛の伸びが鈍くなります。
ツヤがなくなります。
白毛がでる場合もあります。
*保湿剤などのスプレーをかけてあげるといいです。
*毛の量が少なくなったら、冬などの寒い時期は服を着せるのもいいでしょう。
「筋肉」
若い時と体重が変わらなくても筋肉が落ちてきて、痩せた感じがします。
特に後ろ足が細くなったように見えます。
また、立っているときに小刻みに震えます。
*散歩のペースを落として、犬にとって丁度いい速度に調節してあげます。
*階段の上り下りが困難になってきますから、注意してあげましょう。
「耳」
犬も高齢になると耳が聞こえにくくなります。
若い時であれば、飼い主が玄関のドアを開けるまえから気づいて待っていたのが、老いてくると玄関を開けてから気がつくようになります。
*急に近づいたり、いきなり大きな声をださない。
*優しく声をかけてあげましょう。
「鼻」
鼻の色素が薄くなってきます。
湿り気がなくなり、カサカサしてきます。
ピンク色の鼻水がでることがあります。
*犬は鼻水をあまり出しません。血が混じっているようなら腫瘍がある可能性がありますので、すぐに動物病院に連れて行ってください。
「口・歯」
酸っぱいような化膿した臭いがしてきます。
歯茎が炎症を起こしたり、化膿したりして、歯周病になります。
歯に歯石がついて黄色っぽくなります。
*老犬になると免疫力が落ちて、歯周病にかかりやすくなります。若い時から歯みがきの習慣をつけましょう。
「目」
澄んでいた目に濁りが出てきます。
10歳ごろから白く濁り白内障になることがあります。
そのまま病状が進むと視力が落ちます。
涙の分泌量が減るため、角膜が乾燥しやすくなります。
すると、目ヤニが多くでます。
*瞳が白く濁ってきたらすぐに動物病院に連れて行きます。白内障を抑える薬があるので治療しましょう。
*目ヤニが多くでるようなら、涙と同じ成分の目薬をたらしてあげるといいです。
*瞼の縁にイボができたら「眼瞼乳頭腫」の可能性があります。
「顔」
ピンと張っていた耳が開き気味になります。
全体的に顔の筋肉が緩み、たるんできます。
黒毛の犬の場合、白毛が目立ってきます。
【犬と人間の違い】
こうして見てくると時間の差はありますが、犬も人間と同じような老いの症状がでることがわかります。
ただ、人間と大きく違うことは、犬は「痛い」とか「しんどい」とか「辛い」などと口にしない、ということです。
だからこそ、普段から飼い犬の様子を観察して老化の変化に気づいてあげましょう。
合わせて『犬の認知症』もご覧ください。
お読みいただきありがとうございました。
