2019年04月27日

『犬の認知症』




犬の認知症を知ろう!


【認知症の定義】

認知症とは、脳や体の疾患を原因として、記憶・判断力などの障害が起こり、普通の社会生活がおくれなくなった状態と定義されています。

よくある「もの忘れ」と「認知症」は、違います。

「もの忘れ」は脳細胞の老化で自然に発生することです。

一方、「認知症」は病気です。

犬の認知症は、人間の認知症と似ています。



【犬の認知症】

まず言えるのは、犬も高齢となると認知症になるということです。


犬の認知症とは、「高齢化に伴って、一旦学習することによって獲得した行動および運動機能の著しい低下が始まり、飼育困難になった状態」ということになります。



【犬の認知症の症状】

認知症になると以下のような症状が現れます。


*以下の1項目以上に該当すれば認知症の疑い、2項目以上に該当すれば認知症と判断。


1. 夜中に意味もなく単調な声で鳴き出し、止めても鳴き止まない。

2. 歩行は前のめりでトボトボ歩き、円を描くように歩く(旋回運動)。

3. 狭いところに入りたがり、自分で後退できないで鳴く。

4. 飼い主も、自分の名前も分からなくなり、何事にも無反応になる。

5. よく寝て、よく食べて、下痢もしないのに痩せてくる。

6. トイレでない場所でお漏らしをしてしまう。

7. 他の犬に興味を示さなくなる。



【認知症になりやすい犬種は】

外国犬は、ほとんど認知症になりません。

認知症になる犬種は、ほぼ日本犬です。

実は、認知症の犬の8割以上が日本犬です。


特に目立つ犬種は「柴犬」「柴のミックス」です。


犬の大きさ(小型・大型)にもよりますが、10歳を過ぎた日本犬を飼っている飼い主さんは要注意です。


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【なぜ日本犬が認知症になりやすいのか】

日本犬のルーツは、縄文時代から飼われていた犬といわれています。

犬は人間の近くで暮らし、人間の残した残飯を餌として与えられていました。

当時の日本人の食生活は魚中心でした。

日本犬は、タンパク質を魚から摂っていたのです。

そのため日本犬の中には、長い年月をかけて魚の不飽和脂肪酸をうまく利用する機能が出来上がってきました。

つまり、犬は魚から栄養を摂取するような機能を発達させてきたのです。


ところが、1960年代から牛肉中心のドッグフードが主流となり、飼い犬の食生活が激変しました。

その食事の変化から認知症になるようになったといわれています。


反対に、外国の血統書付きの犬の祖先は、魚からタンパク質を摂っていたわけではないので、ドッグフードを食べてもほとんど影響はなく、認知症になりにくいのです。



【認知症の治療】

残念ながら認知症に効く薬はまだほとんどありません。

人間の認知症に使われるアルツハマー型認知症抑制剤「ドネペジル」を稀に使用することがありますが、まだ臨床例が少ないのが実情です。


ただ、魚肉や魚油に含まれている不飽和脂肪酸であるEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)が入っているドッグフードやサプリメントを飲んで、認知症の症状である旋回運動や夜鳴きがましになったという事例が報告されています。


こうした場合でも、毎晩夜鳴きするほど症状が進んだ時点で、サプリメントだけを飲んでも効果は現れません。



【認知症の予防】

もし、獣肉中心のドッグフードを与えていたのであれば、肉由来のドッグフードから魚からタンパク質を摂るドッグフードに替えることです。


魚肉、魚油に含まれている不飽和脂肪酸であるEPA、DHAなどが入ったサプリメントを与えていると認知症になる確率はかなり減ります。


理想的なのは、日本犬の場合は小さい時から魚成分のドッグフードやサプリメントを与えることが良いです。


しかし、シニア世代に入いる10歳ぐらいからのフード変更でも十分に効果があります。


また、EPA、DHAが多く含まれる魚を意識して摂取させることを心がけましょう。



【EPA、DHAの効能】

EPAには、血液を固まりにくくする作用があります。

血液が体のすみずみまで流れていくことが大切です。

なぜなら、血の固まりである血栓で血管が詰まると血液が流れなくなり、脳に血栓が詰まれば脳梗塞、心臓に詰まれば心筋梗塞を起こしやすくなります。

これらの血栓ができるのを防ぐ効果がEPAにはあるのです。


DHAには、脳に働かきかけるという異なる効果があります。

DHAは脳内のシナプスに入り込みことでシナプス膜を柔らかくすることができます。

すると情報伝達がスムーズになって認知症になりにくくなります。

DHAを摂取することで、脳に刺激を与えることで残った神経細胞を活性化することができるのです。


〈EPAが多く含まれている魚〉

養殖ハマチ、イワシ、マグロ(トロ)、サバ


〈DHAが多く含まれている魚〉

養殖ハマチ、マグロ(トロ)、サバ、養殖マダイ、ブリ



【おススメの食事】

EPA、DHAなどの成分を取れる昔から人間が与えていたものがあります。

それは、「煮干し」です。

ドッグフードが主流になる以前は、出汁を取った後の煮干しを飼い犬に与えていました。


「煮干し」などからタンパク質を摂ると認知症になりにくい、と覚えておきましょう。




お読みいただきありがとうございました。



posted by チャミーの父ちゃん at 07:43| Comment(0) | 犬の病気と健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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