2019年06月21日

『犬の病気(甲状腺機能低下症)』



犬の病気(甲状腺機能低下症)

【犬の病気(甲状腺機能低下症)とは】

甲状腺機能低下症とは、身体の代謝を活発にする働きを持つ甲状腺ホルモン(のどのすぐ下にある甲状腺から分泌される)の分泌量が少なくなる病気です。


この病気の95%は甲状腺が炎症を起こし、どんどん小さくなっていき、必要な量の甲状腺ホルモンが出せなくなり発症します。


中年以降の中型犬、大型犬に多く発症する内分泌の病気です。

オスメスともに発症する甲状腺の病気です。


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【症状】

甲状腺ホルモンの出が悪くなると、元気がなくなり、体温が下がりブルブル震えが起きる、食欲がないのに体重が増加する、毛のツヤがなくなりゴワゴワした毛になりフケが多くなり、皮膚が黒ずんで厚くなる、などの症状が現れます。

甲状腺ホルモンの低下によって毛の新陳代謝が滞るために、四肢や首、耳、胸元、お腹、尻尾などで左右対称の脱毛が現れるようになります。

さらに、皮膚の真皮層にむくみがでるので、まぶたや口元が下がり、なんとなく悲しげな表情に見えることがあります。


・歩くのが遅い。

・ボーっとしている。

・体が痛そうで、あまり動かない。

・体のどこかを触ると痛がる。

・寒がる。

・脱毛し、尻尾の毛がなくなる。

・急に老け込んだ感じがする。

・木馬のように奇妙な歩き方をする。

・精巣が小さくなった。

・炎症がある。

・顔が腫れたように見える。

・痒がる。


このような複数の症状が錯綜してでてきます。

これらの症状は、一見すると老化のように見えるので、老犬だから仕方がないな、と思いがちですが、甲状腺機能低下症の可能性がありますから注意してください。



【原因】

原因としては、本来体内の異物を攻撃する免疫系が暴走し、なぜか自分自身の甲状腺を異物と判断して攻撃してしまうことによって炎症が起こり、甲状腺ホルモンの機能が低下してしまうことがあります。

他に、甲状腺の腫瘍が原因となっていることもあります。

老齢期になってから発症することがほとんどです。



【治療】

まずは、血液検査で甲状腺のホルモンが少なくなっていないかを調べます。

(動物病院で一般的に行われている血液検査では、甲状腺ホルモンの測定はできません。外の専門病院にだすことになります)


甲状腺ホルモンの内服液(人口の甲状腺ホルモン製剤)を与えます。

適量を与えると毛も生えて、色素沈着もなくなります。

運動も嫌がらずにするようになります。


症状が消えたからといって薬を飲ませることを止めたりせず、血液検査をしながら薬の量を調節しましょう。

薬の量があってくると、びっくりするほど回復します。


ただし、薬の量が多すぎると中毒になります。

ひどい場合は心臓発作を起こしてしまうことがあるので、くれぐれも獣医師の指示通りに飲ませましょう。


甲状腺機能低下症の治療は、他の病気が原因で起こるものを除けば、生涯にわたって投薬を続ける必要があります。

不足したホルモンを補う治療なので投薬を中断すると甲状腺機能低下症にもどってしまいます。



【予防】

高齢になるとホルモンのバランスが崩れてきます。

それが老化によるものなのかは、悩むところです。


甲状腺ホルモンは、血液検査をすればすぐにわかります。

早期発見、早期治療が何より大切です。


発見の難しい病気ではありません。

定期的に血液検査をすることが大切です。



【かかりやすい犬種】

性別の差はありません。

アフガン・ハウンド

ゴールデン・レトリーバー

ビーグル

ボクサー

コッカー・スパニエル

シェットランド・シープドッグ



【早期発見のポイント】

・顔がむくむ。

・体温が下がるので寒がる。

・腹部、尻尾、首の辺りの毛が抜ける。




どんな病気でもそうですが、飼い主さんの日頃の観察がとても大事です。

少しでも気になることがあれば、早めに診察をうけましょう。



お読みいただきありがとうございました。






posted by チャミーの父ちゃん at 08:26| Comment(0) | 犬の病気と健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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