
【犬が怒られないためにする必殺技がある?】
犬を飼っていると困るのが“イタズラ”ですよね?
飼い主にとって大切なものをイタズラされたら、つい「この野郎~!」と怒りたくなりますよね!
犬にも性格があり、真面目な犬は、「ハッハッ~」と息を吐きながら飼い主の怒りにじっと耐えます。
少し臆病な犬は、“しょんぼり”した態度を見せて、飼い主から憐れに思って怒るのをやめるのを待ちます。
そんなとき賢い(?)犬は、飼い主からの叱責回避術を使います!
それは、
「必殺、ゴロン回転腹見せ術!」
愛くるしい眼でこちらを見ながらゴロンされると「まっ、いいかっ!」って、なっちゃいますよね。
犬が仰向けになってお腹を見せるのは服従の意思表示と言われています。
犬にとって弱点であるお腹をさらけ出す姿はいかにも「降参!」と言っているようですね。
しかし、実はお腹を見せていても、服従の意味ではない場合があるのです。
見分けるポイントは“尻尾”です。
相手に服従するのは、弱気のときですから、服従の気持ちのときはシッポを股の間に巻き込んでいます。
そうではなく、シッポを伸ばしていたり、パタパタと振ったりしているときは、ただ単にリラックスしている状態か、「おなかなでて~」「遊ぼうよ!」というお誘いです。
このポーズをしたときに飼い主さんから優しくしてもらった経験を持つ犬は、飼い主さんに甘えるためにわざと腹見せをすることがあります。
結局、服従のポーズの“腹見せ”をしても、「ごめんなさい」と謝罪しているわけではなく、「もう怒らないで~!」という意思表示なのです。
飼い主さんからの叱責を回避しようとしているのです。
自分が悪いことをしたかどうかは、関係がないのです!
〈犬の豆知識〉
「犬の腹見せポーズは服従のサインや謝罪とは限らない!」
【犬の嫉妬は善か?悪か?】
犬にとって一番大事なこと。
それは飼い主さんからの“愛情”です。
飼い主さんが知らない人と仲良くしていたり、散歩で出会った他の犬をかわいがったりすると、飼い犬は“嫉妬”してしまうのです。
嫉妬のあまり、自宅に来た知らない人の持ち物などにオシッコをしてしまうことも・・・。
カリフォルニア大学が行った実験があります。
飼い主が犬を無視し、おもちゃと楽しげに遊んでいるフリをします。
おもちゃはぬいぐるみの犬、ハロウィンのかぼちゃ、飛び出す絵本の3種類。
この3種類で犬の反応が違っていました。
犬は、かぼちゃの絵本のときはほとんど反応しなかったのに対して、ぬいぐるみのときはぬいぐるみと飼い主の間に割り込もうとしたり、ぬいぐるみに噛みつこうとしたり、飼い主にタッチして気を引こうとする行動に出たのです。
これが何を意味しているのか?
要するに、「犬にも嫉妬心がある」ということです。
ライバルから飼い主さんの愛情を奪い合うのです。
なぜなら、犬は飼い主さんの愛情のすべてを自分に向けて欲しいからです。
欲張りのようにも思えますが、人間同士の“愛”においても言えますが、「愛とは限定的な特徴を見せることがある」のです。
つまり、特定の間柄での愛情は閉鎖的であり、差別的なのです。
それは「あなたと結婚するから別の人を愛さないでね!」ということです。
ですから、“浮気”は裏切り行為となるのです。
こうした感情と関係は飼い主と飼い犬の間でも同じなのです。
これを人間と犬の関係で言うと、「〇〇ちゃんをわが家の飼い犬とするから、他の犬には愛情を持たないよ!」「飼い主さんのことが大好きだから、他の犬をかわいがらないでね!」っていうことです。
少し硬い言い方をすれば愛情の契約です。
犬は、動物の中でも人類の歴史とともにずっと一緒に生活してきた“友”と呼ぶにふさわしい動物です。
ですから、人間の感情と同じような感情を持ち、人間の感情を敏感に感じ、人間と愛情を結びたいと思っているのです。
ですから、犬の飼い主への嫉妬心は“悪”ではなく、正当なものであると言えます。
でも、飼い犬が嫉妬するのは、飼い主さんにとって“嬉しい”ことでもありますね。
〈犬の豆知識〉
「犬は飼い主さんの愛情を独り占めしたいと思っている。だから、つい嫉妬してしまいます!」
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