2020年08月14日

『可哀想そうなのはどっち? 保護された犬猫とペットショップで売られている犬猫』





【犬の飼育数を制限】

ペットを愛する人たちにとって、とても気になるニュースがありました。


環境省の検討会で、一部の悪質な業者から動物を守るため、飼育できる数に上限を設ける案が取りまとめられました。(8月12日)


検討会では、悪質な一部の業者から犬や猫を守るため、動物愛護法に基づく省令の作成を進めているということです。


背景には、一部のペットショップやブリーダーによる劣悪な環境でペットが飼育されていることがあります。


検討会での焦点は、ペットショップやブリーダーが飼育できる犬の数だといいます。


検討会は12日、最終案が取りまとめられ、犬の場合、「ブリーダー(1人)は親犬を15匹まで」「ペットショップは従業員1人につき、犬20匹まで」を飼育の上限としました。

また、猫の場合は「ブリーダーは25匹」「ペットショップは30匹」が飼育上限とされます。


その他にも、繁殖の回数やケージの広さ、爪の手入れが適切に行われているかなども取り入れられました。



ニュースでは、埼玉県のとあるペットショップのバックヤードが映し出されていました。

そこには小さなケージや段ボールに入れられた犬や猫が窮屈そうにしています。


これを見たとき私も「可哀想」と思い、胸が痛みました。

この話題そのものは、別のブログに譲るとして、今回は犬猫について普段思っていることを書いていきたいと思います。




あなたは家族としてのペットを保護団体などから譲り受けますか?

それともペットショップで購入しますか?


これについては個人的な価値観が相当入りこむので、おそらく正解はないだろうと思います。

新型コロナウイルス感染症により、自宅で過ごす時間が増えた影響でペットを求める人が増えているようです。



ペットの代表である犬猫を迎い入れるには大きく言って3つでしょう。

1.捨て猫、捨て犬を保護して飼う。
2.保護団体、行政、ブリーダーなどから里親として譲り受ける。
3.ペットショップで購入する。

1の捨てられた犬猫や飼育放棄された子犬・子猫、迷子の犬猫と出会って保護するのは偶然でしかなく、出会いをつくり出せるものではありません。

ただ、このケースの場合、ほとんどが猫です。

ですから、積極的にペットを迎い入れようとすると2又は3の方法に頼るしかありません。



保護団体から譲り受けるか、ペットショップで購入するか、

どちらにしましょうか?


どちらにするかは、個人の事情と考えなので、どっちがいいというのではないと思います。

ですが、実際は、どちらかに偏った考えをもってどちらかにしている、というのが実情ではないでしょうか?



保護団体から里親として譲り受けることにこだわっている人のなかには、こんな考えの人もいます。

「ペットはお金を出して購入するものではない」

「ペットショップなどは犬猫を適正に飼育していないから買いたくない」

「悪質なブリーダーがいるからペットショップでは買いたくない」

「捨てられたりした犬猫が可哀想だから保護された犬猫をもらいたい」



逆に、保護団体等ではなくペットショップで血統証付きの犬猫を購入する人たちの中には、こう考えている人がいるようです。

「どうせ買うなら毛並みのいいペットを飼いたい」

「ペットもステイタスのひとつだ」

「ペットショップでしか犬猫を手に入れられない」


これ以外にもいろいろな考えはあると思います。


保護団体の活動は大変素晴らしいものだと思います。

動物を保護する活動をしている人たちは、捨てられたりした犬猫を可哀想だと思って保護し、新しい飼い主を探すことで犬猫の幸せをつくり出そうとしています。


ですが、こうした人たちのなかには、ペットショップで犬猫を購入することに嫌悪感を持っている人がいます。


こうした人たちの考えには、保護された犬猫が可哀想だと思う一方で、ブリーダーによって繁殖され、ペットショップで販売されている犬猫を可哀想だと思っていない節があるように思えます。


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あなたは「なんらかの理由によって保護されて里親を待っている犬猫」と「ペットショップで購入者(飼い主)を待っている犬猫」のどちらが可哀想だと思いますか?


もちろん考え方はいろいろあるし、正解はないと思います。

ですが、私は思うのです。


保護されて新しい飼い主が現れるのを待っている犬猫よりも、ペットショップで購入者(飼い主)を待っている犬猫の方が可哀想かもしれない、と。


個人や団体によって保護された犬猫は、それなりの環境で育てられます。

ですが、ペットショップで飼い主を待たざるを得ない状況に置かれてしまった子犬、子猫は、狭い空間に閉じ込められて、愛情を注がれることもなく幼少期(犬猫の)を過ごします。


お金を出して犬猫を手に入れることに嫌悪感を持つ人もいますが、お金や悪質なブリーダー、悪質なペットショップ業者と犬猫への感情は分けて考えるべきだと思います。


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先日、上記のニュースに関するコメント欄を読んでいたら次のような意見がありました。

悪質なブリーダーがいる。

悪質な業者がいる。

だから、ペットショップでは犬猫を購入したくない。


これは、悪質なブリーダーと悪質なペットショップへの怒りの感情を、そのまま犬猫へと結び付けてしまったのではないでしょうか?


ブリーダーによって繁殖させられた子犬や子猫たちは、早い時期に母犬、母猫から引き離されて、ペットショップに売られていく。

狭い空間に入れられて展示される。

きっと子犬、子猫は自分の置かれた状況を理解していないでしょう。

でも、愛情が欲しい。


ペットショップで売られることになった子犬、子猫になんの罪があるでしょうか?



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悪質なブリーダーの撲滅のためにペットショップで購入するのを止める。

それは一見すると動物を思ってのことのように思えますが、本当にそうでしょうか?

ペットショップで飼い主を待つ子犬、子猫の気持ちや将来を考えてのことでしょうか?



悪質なブリーダーや悪質なペットショップを無くすことは、購入しないという選択肢しかないのでしょうか?

それは違うのではないかと私は思うのです。

悪質なブリーダーや悪質なペットショップへの抗議や改善は違った形で行わねばならないと思います。


それにどんな業種でもそうですが、悪質な者は少数です。



ビジネス、お金儲けにされているからと言ってペットショップの犬猫を否定することは、本当に犬猫のためでしょうか?


もちろん、不要に繁殖させるというビジネス的行為は動物にとってよくありません。

それを止めさせようと検討会が作られたのですから。


この問題は深く、大きく、また人間社会のなかで未開の地の分野です。

1回の記事で語り尽くせません。




【ペットショップでしか犬猫を手に入れられない人がいる】

現実は、ペットショップでしか犬猫を手に入れられない人たちがいます。

それは

「ひとり暮らしの人」

「高齢者」

などです。


上記の2つのタイプの人に保護団体は里親として譲ってくれません。

それは犬猫の幸せな生活と人生(?)を考えてのことだと思いますが。

そこに起業家精神が足りないと思うのです。


たんに「一人暮らしの人はダメ」と言って、ではそれをどう克服したら一人暮らしの人が里親になって、引き取ってくれる人が増えるか、という発想がありません。


ですから、一人暮らしの人や面倒な保護団体の手続きを嫌う人は必然的にペットショップでペットを購入することになります。


ここにビジネス世界でいうところの「客を逃している」現象が起きています。

保護団体の活動が変われば、もっと里親になってくれる人が増え、飼い主が見つかる犬猫が増えるのです。

保護団体はみすみす里親になってくれる人を逃しているのです。

もちろんなんでもかんでもいいというのではありませんが。


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【人間側の視点、人間側の立場でなく犬猫の立場で考える】

大切なことは、人間側の論理でなく、自分がその犬、その猫になったらどう思うか、と考えることではないでしょうか?


親猫ごと引き取って里親を探すとしても、いつか親猫は我が子(子猫)と引き離されてしまいます。

また、子猫は母猫にあえなくなります。

その気持ちを考えた人がいるのでしょうか?


もし、人間の親子のように考えたら、とても辛くて引き離せない、となるのではないでしょうか?


でも、そこに引き取られた先で幸せに暮らせるということがあってはじめて引き離せるのだと思います。

それでも、結局、それは人間の勝手な論理でしかないのです。


人間は結局、人間の立場で犬と猫のことを考えることが多いのです

それでもそれは動物への愛だと思いますが。


人間って、素晴らしい反面、他の動物から見れば傲慢な一面も持ち合わせている生き物ではないでしょうか?


難しい話です。


今回、私が言いたかったことは、ペットショップで飼い主を待つペットには何の罪もない

逆に保護された犬猫よりも、可哀想なのではないか?

ということです。


悪質なブリーダーとショップへの怒りと飼い主を待つ犬猫への感情は分けて考える必要がある、ということです。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。






posted by チャミーの父ちゃん at 12:52| Comment(0) | 犬と猫のニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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