
猫との一人暮らしの心配。
【一人暮らしの心配】
一人暮らしをしながら猫と暮らしている人はたくさんいると思います。
猫の体調が悪いとき。自分の身に何かあったとき。
一人暮らしには、心配が伴います。
自分が事故にあって帰宅できない。
大きな病気をして長く自宅に戻れない。
親しい友人や離れて住む家族に連絡もできない。
世話をする人がいないと、愛猫が心配。
そんなときにどうすればいいだろうか?
こうしたことを普段から想定して準備しておくこと、頼れるサービスを知っておくことは飼い主さんの安心のためでもあり、飼い猫の保護のためでもあります。
万が一、自分に何かあったときの飼い猫のことを考えておくということは、飼い猫への愛情です。
【緊急時のためのレスキューカード】
準備しておくと心強いものは、家に猫がいることを知らせる「レスキューカード」です。
レスキューカードは、「意思表示用」と「事前依頼用」の二種類のカードがあります。
「意思表示用」は、財布などに忍ばせておくもの。
緊急時に猫を救ってくれる家族や知人などの連絡先を記しておくものです。
「事前依頼用」は、もしもの時に世話を引き継ぐ人に事前に渡しておくものです。
猫の食事や特徴など、情報を伝えてもしものときに世話を依頼するものです。
「救護依頼用ステッカー」は、自宅の玄関などに貼って自宅に猫がいることを知らせるもので、災害時に役立ちます。
(猫用首輪専門店ネコソダテというお店で販売しています)
【猫に不幸があったとき】
猫の病気が重くなってしまったとき、不幸にも亡くなってしまったときの準備をしておくことも大切です。
治療や入院、終末期の介護、葬儀などを考えると、まとまったお金や休みが必要になります。
企業によっては「ペットのための有給休暇」を導入したケースもあります。
(ユニ・チャーム、アイペット損害保険など)
飼い主に何かあり、猫を飼えなくなったときのことを考え、ペットのための信託契約を利用する人も増えています。
ペットのための信託契約とは、財産を信頼できる人に託し、自分にもしものことがあれば、その財産のなかから飼育にかかる費用を新しい飼い主に支払う契約です。
〈ペット信託の仕組み〉
現在の飼い主に、万が一が起きたときのことを考えて、ペットのための飼育費を管理する人と信託契約を結びます。
現在の飼い主に万が一があったときに、ペットは将来の飼い主のもとへ引き取られます。
そのときに将来の飼い主に飼育費を管理する人から飼育費が支払われます。
希望があれば、新しい飼い主を見守る信託監督人を置くこともできます。
(ファミリーアニマル支援協会)
ペットの預け先は、財産を託される人のこともあれば、家族や友人などさまざまです。
ペットの信託契約に準備する金額は、猫1匹につき100万円ぐらいの財産を託すケースが多いようです。
【猫と一緒に老人ホーム】
高齢で一人暮らしの飼い主が、家族などのサポートが得られない場合はどうするか?
日本の動物愛護の法律では、「終生飼養」(ペットが寿命を迎えるまで適切に飼養すること)が原則とされています。
ですが、高齢者のペット飼育への理解が不十分なうえ、万が一飼えなくなった場合に新しい飼い主を探す仕組みが整っていません。
〈ペットと一緒に入居できる特別養護老人ホーム〉
そこで考えられる方法として、ペットと一緒に入居できる特別養護老人ホームがあります。
入居すると飼い主がペットの食事代などの実費を負担しますが、老人ホームの月々の費用負担は通常の老人ホームと同等です。
こちらでは飼い主が先に亡くなった場合でも、猫や犬は施設で暮らし続けることができます。
ですから、ペットの生活(世話)の心配をすることもありません。
どちらかが先に旅立つまで一緒にいられるので、ペットと飼い主さんの双方にとって良い方法だと思います。
【ペットのことを考えると】
いずれにしても、一人暮らしの飼い主であれば、万が一のことを考えて準備をしておくべきでしょう。
それが飼い主のペットへの愛情でもあると思います。
高齢者がペットを飼っていて、先に旅立ったときに何の準備も依頼もしていないと、残されたペットは途方に暮れてしまうことになります。
世話をしてくれる人がいない猫。
愛情を注いでくれる飼い主がいない猫になってしまうという、大変悲しい状況に陥ってしまいます。
愛する猫のためにも、事前に家族や友人に依頼したり、準備をしておくべきだと思います。
そんな愛猫の元気な姿を忘れないためにペットクッションを作りませんか?

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