

ペットロスを理解し、癒そう!(新しいペットを…)
ペットロスを理解し、癒すための言葉。
「ペットロスの悲しみが癒えていない人に、すぐに新しいペットを飼うことを進めてはいけません」
亡くした我が子への心の整理がつかないうちに、新しいペットを飼うように勧めることは、ペットロスの悲しみを癒すどころか、逆に傷つけてしまうことがある。
家族や友人がペットを亡くして悲しんでいるときに、あなたならどんな言葉をかけますか?
「新しいペットを飼おう」
なんて言っていませんか。
よく人間の恋愛でも、こうしたことがあります。
失恋の痛手を癒すには、新しい恋人を見つけることだと。
人間の心は一度に二つのことを考えることができません。
ですから、失恋したときに新しい恋人がすぐに見つかれば、恋愛対象の人が見つかれば、失恋の痛みが和らぐこともあると思います。
ですが、失恋とペットロスを同一次元で考えてはいけません。
ペットは我が子であり、伴侶なのです。
我が子を一人亡くした人に、他にまだ子がいるだろう。
なんて声をかけられますか?
飼い主さんにとっては、かけがえのない世界でたったひとつの存在がペットなのです。
だから、壊れたおもちゃのように簡単に代替が利くものではないのです。
きっと悲しみに暮れている方のためと思って、新しいペットを勧めているのでしょう。
ですが、それにはタイミングがとても重要なのです。
なにも新しいペットを飼うことやそれを勧めること自体が悪いと言っているのではないのです。
新しいペットを受け入れるタイミングは、亡くした我が子への心の整理がある程度ついたときです。
土砂降りの雨が降る心に、光が差し込んだときです。
そのタイミング以前に新しいペットを飼うことを勧めると、デリカシーのない人としか思われません。
極端なことを言えば、新しいペットを勧めるなんてしなくてもいいのです。
だって、気持ちの整理がついて、新しい家族を迎えようと思ったら、その人は自然とそれを求めます。
他人に言われなくても。
ですから、ペットロスの人を慰めようとして安易に新しいペットを勧めることはNGだと思ってください。
また、ペットを亡くした飼い主さん本人も気をつけてください。
大切なことは、亡くした我が子への心の整理がつくことです。
心の整理がついてくると、悲しみよりもペットとの良い思い出のほうが心に浮かんできます。
一緒に遊んだ時間、一緒に行った散歩道、それらを思い出して涙が流れるのではなくて、楽しかった気持ちが湧いてきたら、それが立ち直るタイミングです。
それと、ペットロスの悲しみから抜け出していない段階で新しいペットを受け入れると、亡くした子と比較してしまいます。
新しい我が子を見ても、亡くした我が子の面影をついつい追ってしまいます。
それでは、新しく迎えた我が子にもかわいそうです。
悲しみが美しい思い出に分かる時期は人それぞれです。
ペットロスの症状だって人それぞれです。
軽い人もいれば、心身に影響をもたらして病気になってしまう方もいます。
ですから、標準なんてないんです。
悲しみが癒えるのも、立ち直るのもその人のペースなのです。
悲しみはいつかきっと、キラキラとした美しい思い出に変わります。
